幻想地獄2 ページ30
え…？この声は…
「照！？それに目黒も」
慌てて体を起こす
岩「もう…、大丈夫？」
目「ふっかさん一人でいたらか心配で笑」
良かった…照と目黒に…仲間に出会えた
「良かったぁぁ…突然変なところに連れてこられて一人で大変だったんだぞ？」
岩「そんな怒んないでよ笑」
目「とにかく行きましょう」
「え…行くってどこに？」
目「いや、いいから。早く」
岩「ふっかは慎重だな」
ちょっと待て…こいつら何か変…
さっきから笑ってばかりだし、長いローブを羽織っている。もしかして本人たちじゃない？
いやでも声は確かにこいつらだ
岩「何、ふっか。俺たち変？」
「あぁ…何か雰囲気がいつもと違う。そのローブはなんだ？」
目「そんなひどいなぁ…別にローブぐらいつけててもいいじゃないっすか笑」
岩「目黒、俺たち変なんだって…あっはは」
目「ふっかさん酷いっすよね…ふふ」
「…気味が悪い」
一歩後退りをし距離を取る
岩「だってさ…ローブ取ったら灰になって死ぬからさ」
照がそういうと雲ひとつない日差しだった天候が一瞬で暗雲に変わった
まるで照の意思で変わったかのように
―――――
岩「おーやっと曇った曇った」
目「流石照くん、ありがとうございます」
「お前ら…俺から離れろ」
岩「ひどいよふっか…俺は心配してるだけなのに」
目「俺泣いちゃいますよ？」
そう言って二人はローブを外す
「……嘘…だ…ろ」
人間とは程遠い容姿。人はこの見た目の生き物をこう呼ぶだろう
「
何故だ！？何故二人があんな姿に…
目「びっくりしたでしょ？」
岩「目黒…もうこいつに干渉するな」
目「えぇ…照くん冷たいなぁ」
この状況…どうしたら
岩「俺さ、腹減ってんの。でもラッキーなことに獲物が目の前にあるからさ」
「最初からそれが目当てだったのか……」
目「俺にも残しといて下さいよ？」
岩「わっかんね笑。全部食べちゃうかも」
二人に魅入られる
岩「深澤辰哉。貴様の血を頂く」
目「はっは……残念だったな人間」
「やめろ照、目黒！！」
凄まじい力の強さとスピード、こちらからだと手も足も出ない
「吸血鬼の弱点なら…」
岩「うわ…こいつ十字架持ってやがる気をつけろ目黒」
目「了解っす」
十字架を駆使して逃げても追いつかれる
岩「終わりだ」
こんな所でくたばるなんて
？「悪に業火な裁きを…フローガ・ソード」
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年7月24日 21時
