生きててよかった ページ11
目黒side
看護師「…聞こえますか？」
……誰かが呼ぶ声…
「……は…はい…」
看護師「大丈夫ですか！？」
「…た、多分……」
看護師「今、誰か呼んできますっ…」
早足で看護師は部屋を出ていった
「なんだか外が騒がしいなぁ…」
しばらくすると勢いよく病室のドアを開き誰かが部屋に入ってきた
岩「目黒！？」
「照くん…」
岩「お前大丈夫かよ…」
「一応…えっ？俺そんなにヤバかったんすか…？」
岩「まぁ…なんか黒い液体被ってたし…」
「黒い液体…？なんですかそれ？」
岩「分からん、でも血液の匂いがしてた」
あー…あれか…
岩「どうした？」
「いや、なんでもないっす」
岩「あ、そうだ。首周りみてもいいか？」
「首？いいですけど…」
首に巻かれている包帯を外す
岩「あーやっぱりか…」
「えっえっ？？なんすか？？」
岩「お前、誰かに血吸われてるぞ」
「えぇ…」
岩「ここ、穴があるだろ？多分ここから吸われてる」
そういって手鏡を渡してくれた
「うわぁ…何これ」
確かに首の後ろに不気味な噛みつき後が残っていた
岩「どんなやつにやられたとか心当たりはないか？」
「心当たり…」
―――――
「おーい！誰かいない？」
確かみんなを探している最中に迷子になって…
「う"ぁ"ぁ"ぁ"うっ！！」
「なんだ！？誰だ？」
急に金髪の青年が飛びかかってきて――
―――――
そこで記憶は途切れた
岩「目黒…大丈夫？」
「あぁ…ごめん、大丈夫です」
岩「ならいいけど。まだ辛いだろうからゆっくり休みな、俺はふっかのところ戻るから」
「ふっかさん何やってるんですか…？」
岩「外で罪人狩りだよ」
「それで外が騒がしいわけなんですね」
岩「あぁ、そうかもな」
――――
ラ「…めめ、起きた？」
「ラウール」
ラ「めめっ…」
ラウールが泣きながら俺のところにやってきた
ラ「もう…死んじゃったかと思ったじゃんっ…うぅ…」
「そんなに泣くなよ…ほら俺ちゃんと生きてるから笑」
ラ「だってぇ…」
岩「ラウ、目黒生きてて良かったね」
ラ「本当…照くんあの時ひどいこと言ってごめんなさい」
岩「そんなこと気にしてないから。ほら目黒も疲れているんだし1人にしてやろう…な」
ラ「…うん。じゃあまた来るね、バイバイめめ！！」
照くんとラウールの間に何があったか知らないけど仲直り出来たのは良かった
「おう、俺も早く治すからな」
？「アグラデュース・ウォールド」
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年7月24日 21時
