Bloody・snowは闇夜に狂い咲く

感情のリスタート ページ45

ラ「ねぇ！なんとか言ってよ」

深「ラウール、照もパニックになってて…」

ラ「ふっかさんは口挟まないでくれる？めめのこと探さずにに帰ってきたんだから」

深「お前…その言い方はないんだろ」

「本当にごめん。俺が全部悪い、2人で喧嘩はやめてくれ」

深「照…」

ラ「だから、なんでめめがあんな風になったのか知りたいの」

「俺だってわかんないよ、駆けつけた時には目黒は怪我だらけで…」

深「そうだったのか…理由はともあれ帰ってこれたのは良かったよ」

ラ「そうやってふっかさんは照くんばっかり庇って。めめのことはどうでもいいんだ」

深「そんなことは言ってないだろ、ラウールいい加減にしろ」


俺のせいで2人の間に亀裂が入る


ラ「もういい、2人なんか知らない」

「あぁ…待ってラウ」

深「ほっとけ。冷めた頃に謝りにくるだろう」

「う、うん…」


ふっかは人の扱いに慣れている…さすが次期神父候補だ


―――――
ラウールside


僕最悪だ…照くんだって必死だっただろうに

あんなこと言っちゃった…


「どうしよう…もう嫌われちゃったかも…」


ふっかさんと出会った日、あの日から僕は幸せを掴めた


―――――


ボス「あぁ愉快だ。お前らもっと俺を楽しませろ」


不敵な笑みを浮かべる


ボス「じゃあ次はラウール、お前宝石屋に行って宝石盗んでこい」

「…え…でっ…でも」

ボス「うるせぇ、俺に口答えする気か？」


やつは拳銃を持っている


ボス「今すぐにでも殺してやろうか？」

「わ、わかりましたっ」


僕は窃盗犯になった


ボス「お前、よくやるじゃねぇか！褒めてやるよ」

「……ありがとうございます」


何年もここにいるうちに感情というものを無くした

そしてボスの一番の期待の星になった


ボス「今日はでかいぞ。誰でもいいから殺してこい。そうだな…ラウール行けるか？」

「ボスの望みならなんでも」

ボス「お前はやっぱり可愛いな、ほら俺を楽しませてみろ」

「もちろんです」


殺人か…やったら確実に捕まる、僕の人生は幕を閉じる。でもボスがそれを望んでいるなら―


「やるしかない」


街はクリスマス直前だからか人で溢れかえっている

子供がサンタの話をし女の人が夕飯をどうしようか考えている


「いいなぁ…僕にはそんな暖かい家なんて…」


そんなこと考えていたら余計殺意が芽生えた


「クソっ…」


時計塔で女性と待ち合わせをしている男性を狙う、引き金を引く手が震える


？「何してるのかな？」

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