紅月が昇る頃に2 ページ43
どうなってるんだ？？
「おい！目黒、しっかりしろよ」
誰か助けを呼ばなくては―
「誰か！いないのか！？」
ふと、遠くにいた金髪の少年と目が合った
「おーい、お願いだから運ぶの手伝ってくれ」
そんな声も届かなかったのか青年は走り去ってしまった
「おい…まじかよ」
こりゃあ一人でどうにかするしかねぇ
―――――
渡辺side
？「うぉぉらぁ"」
「ウ"ッ…」
腹を殴られ体を蹴られる
「よくもこの俺を殴ってくれたな…」
？「さすが吸血鬼様。これくらいの痛みどうってことないんだな」
するともっと強い力で暴行を続けられた
「何がしたいんだよ」
？「ハハハハ…！！やっぱりおもしれぇな」
「この…悪魔め…」
？「君にそんなこと言われる筋合いはないんだけどなぁ…俺は今神の裁きを下しているのだから」
「俺が何したって言うんだよ！」
？「教会前にあるあの不気味なメッセージ、あれお前らの仕業だろ？」
「だから本当に知らないんだって」
？「ふん、昔からそうだ。お前らは嘘ばっかりつく。まぁいい、調べれば分かる」
「なんで信じねぇんだよ」
？「誰が化け物の言葉を信じると思う？」
悔しい…本当の化け物なのはそっちじゃないか
？「安心しろ。死なない程度に可愛がってやるよ」
この人間こそ化け物だ
奴を睨みつける
？「おー怖い怖い。そんな顔をしないでおくれ。これから続きを―」
急にドアを叩きつける音が
？「どうした？今忙しいんだが」
？「__様、今大変な状況です。__様がお待ちで…」
？「はぁ…もう馬鹿、今行く待ってろ」
話終わると男は半回転し
？「また明日遊んでやるよ。楽しみにしとけ」
その一言を残し部屋を出た
―――――
どうやったらここから抜け出せる…考えろ俺
「脱出方法は必ずあるはずだ」
しかし自分の両手両足には銀を微量に使用した鎖が繋がれている
これ以上強く当たると痛みを増しそうで簡単に抜け出せそうにない
「人の姿が無理でも蝙蝠なら…」
そう思い力を込めるが変身出来ない
推測だが先程打たれた注射により魔力を奪われている
「くそっ…何も出来ずにここに居ろってことなのか」
やるせない気持ちが募る
「佐久間は大丈夫かな…涼太に言われた通り外に出なければ…」
今更嘆いても後悔あとに立たずである
―――
鉄格子の隙間から覗く蝙蝠を羨ましく思う
「もうアイツらみたいに自由になれないのか…」
そっと照らす紅月にため息をついた
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雨乃ふあ(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます。楽しく待って頂いてとても嬉しいです。なべさくいいですよね！これからも作品作り頑張りますので閲覧してくださると嬉しいです！ (2020年7月27日 12時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - コメント失礼します！いつも読ませていただいてます！とても内容が面白く更新を楽しみに待っています。なべさくすごく好きです！これからも頑張ってください！ (2020年7月27日 10時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - Minaさん» コメントありがとうございます。そうなんです、なべさくやばいんです(作者はなべさく推し)映画化なんてそんな…とても嬉しいお言葉感謝です。これからも楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2020年7月4日 18時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！ストーリー自体はフィクションだけど、優しくて漢気ある佐久間くんと、なんだかんだ佐久間くんのことを大好きで信頼してる翔太くん、という構図がちゃんとなべさくしてて、とても良いです！！映画化してほしいくらい好きになってしまいました！ (2020年7月4日 10時) (レス) id: fdf9907d86 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - 祐莉さん» 順々に全員出す予定です。そうですね…どういう役で出てくるのか乞うご期待しといてください！ (2020年7月4日 10時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年6月29日 14時
