Bloody・snowは闇夜に狂い咲く

教会の朝は騒がしい ページ35

照の誕生日から数日たったある日

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岩本side


深「おはようございます。神父様」

神父「あぁ、おはよう」

深「今日はいつもよりにこやかですけど…何かいい事でもあったのですか？」

神父「いいや、特に。子供たちが今日も元気だなぁって思って」

深「…毎日元気でいてくれて僕も嬉しいですよ、もう少ししたら"深澤ー"って飛んでくるでしょうね笑」


すると案の定騒がしい足音が聞こえた


孤児3「あ！深澤ー！今日はちゃんと起きたんだ！」

孤児2「ふっかさん。おはようございます！」

孤児1「珍しい…顔はいつも通りでかいけど笑」

深「うぉ…騒がしいのがきやがったな…笑」

孤児たち「いい大人が口悪いぞー！」

「おはよふっか。朝から元気だなぁ」

深「照ぅ！朝からこれだよ…助けてくれよ」

孤児2「あ！ひー兄、おはようございます！」

「挨拶ができるいい子だ。でもふっかをいじめちゃだめだぞ？」

孤児1「照兄…ごめんなさい…」

孤児3「でもでも顔はでかいよね笑、照兄もそう思わない？」

「それは否定しない笑」

深「お前ぇぇ！！否定しろよぉ！！」

一同「ハハハハ！！！」


朝からたわいも無い会話をすることにとてつもなく幸せを感じている


神父「照、ちょっといいか？」

「はい、今行きます」


神父様からの話？なんだろう


孤児2「えーっ！？ひー兄行っちゃうの…？」

孤児3「すぐ戻ってきてよね深澤だけじゃつまんないから」

深「な！？お前…」

「わーかった、また戻ってきたら遊んでやるって。じゃあ行ってくる」


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「なんでしょうか？神父様」

神父「3年たったが精神的にどうだ？」

「あれ、ですね…」

神父「大介が飛び降りた日からお前がずっと抜け殻みたいな状態だったから」


わからない。佐久間がいない生活に慣れてしまったのか…ずっと隣にいたのに…相棒だったのに…

でも神父様に心配を掛けないように


「完全に立ち直れた訳ではないですけど…でも前を向かなきゃって」

神父「強いんだな…」

「いやいや、そんなことは…」

神父「それで今日この話をしたかっていう話なんだが…」

「と…言いますと？」

神父「実は…あの日すぐに佐久間の遺体を回収しようと思ったんだが見つからなくて」

「み…見つからなかった？」


どういう事だ


「でも、あそこから落ちたら確実に死にますよ？」

神父「そうなんだけど安否が全くわからないんだ…それに」

「それに…？」

神父「不思議な動きをする水を見たと」

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