二人の逃避行2 ページ12
佐久間side
翔太が血を欲しがっている。かなり疲れてそうだし
渡「やっぱ…大…丈夫…俺の…事は…気に…し…な…いで…」
翔太に拒まれた
「……いや大丈夫」
渡「えぇ……い……い……って…」
なんで？大丈夫そうにするの！？今にも死にそうなくらい震えてるのに、もっと俺を頼ってよ
「バカ翔太！」
渡「え…？」
「正直になりなよ、翔太はいつも1人で背負い込んで…せめて俺がいる時くらい頼ってよ」
渡「佐…久間…ごめ…ん」
「もう、謝罪はいいから…ちょっと待ってろ」
どこからあげればいいんだろう…とりあえず腕でいいのか？
洞窟の隅にころがっていた鋭い石で腕を傷つける
「翔太、ほら」
渡「嫌」
頑なに口を閉じる
「もぉぉぉ！！！900年も生きてるんでしょ？ってことは翔太大人でしょ？あれおじいちゃんか？わからんけど子供じゃないんだから駄々こねないの」
渡「それいじってるよね…？」
「ちょっといじったよ！ごめんね！」
渡「はぁ、仕方ないな。佐久間がそこまで言うならもらってあげるよ」
そう一言いい、静かに吸い付く
渡「……ほら」
翔太が吸い終わる頃には傷口は塞がっていて
渡「ありがとう。でも倒れても知らないからな」
「そんな少し血抜かれたくらいで倒れるなんて…」
あれ…？頭が…
渡「佐久間！！」
急に頭がグラッとして倒れかけたが間一髪で翔太が受け止めてくれた
「ありがとう…翔太…」
渡「だから言ったろ。無理に俺にあげなくてもいいって」
「いや…翔太が元気ならそれで」
その時洞窟の前で声がした
―――――
翔太side
俺が元気になった代償に佐久間が倒れた、おまけに誰か来る
？「翔太！？無事か」
「…もしかして涼太？？」
宮「お前生きてたのか！…その人間は！？」
「いや、事情があって…」
宮「またあっちの方で吸血鬼騒ぎが起きてる。早くその人間を殺して逃げよう」
殺せ…？佐久間を？それは…無理だよ涼太
「殺さない」
宮「え？なんで？？人間は敵だよ？習ってないか？」
「こいつは吸血鬼である俺を殺さなかった。だから俺も佐久間のことは殺さない」
宮「なんだよそれ…翔太随分見ない間に人間に洗脳されたか？」
佐「…ん？翔太、と誰？」
「大丈夫。俺の信頼できるやつだから」
宮「俺は行くよ、これ以上ここにいてもバレるのは時間の問題だから。じゃあな」
涼太は警告しに来てくれたのだろうか
それにしても殺せるはずないだろ…
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雨乃ふあ(プロフ) - みみさん» コメントありがとうございます。楽しく待って頂いてとても嬉しいです。なべさくいいですよね！これからも作品作り頑張りますので閲覧してくださると嬉しいです！ (2020年7月27日 12時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - コメント失礼します！いつも読ませていただいてます！とても内容が面白く更新を楽しみに待っています。なべさくすごく好きです！これからも頑張ってください！ (2020年7月27日 10時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - Minaさん» コメントありがとうございます。そうなんです、なべさくやばいんです(作者はなべさく推し)映画化なんてそんな…とても嬉しいお言葉感謝です。これからも楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2020年7月4日 18時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
Mina(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！ストーリー自体はフィクションだけど、優しくて漢気ある佐久間くんと、なんだかんだ佐久間くんのことを大好きで信頼してる翔太くん、という構図がちゃんとなべさくしてて、とても良いです！！映画化してほしいくらい好きになってしまいました！ (2020年7月4日 10時) (レス) id: fdf9907d86 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - 祐莉さん» 順々に全員出す予定です。そうですね…どういう役で出てくるのか乞うご期待しといてください！ (2020年7月4日 10時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年6月29日 14時
