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[院内へ] ページ50

佐「あーあ、泣かせた」

渡「俺のせい!?」

「うぅっ、ひっく……ひっく…」


別に翔太くんのせいやないけど…

違うって何故か言えないのは泣いて言葉が詰まっているからだろうか


渡「な、なんかごめんって…」


申し訳なさそうに謝る翔太くんとそれを厳しく見つめる佐久間くん


渡「もういいだろ!!謝ったし」

佐「だめだよ、康二がまだ許してくれてない」


俺の目の前で意味の無い喧嘩

それが余計俺を苦しめる


「も、もうええよ…」

渡・佐「え?」

「俺のことはええから二人とも喧嘩せんといて」


こう言わないとお互い殴りかかりそうな雰囲気を出していた


渡「そう。んで、どうすんの?」

「せやね……」

佐「でも……もう着いちゃったんじゃない?笑」


目の前には大きな病院


「いっ、いつの間に……」


色々不安な気持ちを抱えたまま、そこへ到着してしまった


佐「結構おっきいな…」


と、佐久間くんは呑気に建物を眺める


渡「お前ら迷子になるなよ?」

佐「逆に翔太が迷子になっちゃうんじゃない?笑」

渡「お前な!!」


佐久間くんは翔太くんを弄るのが好きみたいで

ずっとケラケラ笑っていた


佐「さ、康二!!探しに行こう」

「あ、うん…」

佐「もぉ〜、そんな悲しい顔しないの。ほらほら、翔太を置いて行っちゃお!!」

「あわわっ、ちょ、待ってーな」


佐久間くんは昼でも夜でも関係なく元気

彼の元気に巻き込まれるかのように病院の内部に入り込んだ


渡「おいっ、俺置いて行くなって!!」


ーーーーー

佐「んー、どこにいるんだろう」


ここは何階だろう

薄暗い廊下の電灯と閉まり切った病室


渡「あいつら名前の表記とかも見たのか」

佐「見たと思うよ、じゃないとどうやって探したの?って話になるし」

渡「だよな」


三人で入口の名前表記を見る


「ん?ここは人がおらんのんかな」


所々名前表記がされていない病室がある


渡「んなことないと思う、病室のドア閉まってるし」

「せやよね」

佐「こういう時は…」


佐久間くんは躊躇うことなく閉まった病室に身体ごとすり抜けていった


「あっ、佐久間くん!?」

渡「ちょ、勝手なことすんなよ…、ったく」


翔太くんも佐久間くんの後を追う


「ねぇーっ、二人とも置いてかんといてよ!!」


この壁…通り抜けられるのだろうか

いや、二人ができたんだし俺だって死んだ身だし



怖がる気持ちを落ち着かせ彼らに続いた

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雨乃ふあ(プロフ) - まいさん» 温かいコメントありがとうございます。作品作りの原動力になっております!!続きを投稿できますよう尽力致しますので何卒これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年11月13日 1時) (レス) id: 37c44dd81e (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても素敵な作品です!大好きです(T . T)更新頑張ってください!!続き待っています^ ^ (2021年11月12日 18時) (レス) id: 2b2b414968 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます。読んでくださってとても感謝します。これからも楽しんで頂けるように投稿致しますので、この作品をよろしくお願いします。 (2020年9月23日 21時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵です。読んでいて泣いてしまいました。無理せずに更新がありましたら楽しみにしております (2020年9月23日 12時) (レス) id: baa2527675 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2020年6月10日 2時

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