検索窓
今日:17 hit、昨日:2 hit、合計:85,590 hit

[身分証明] ページ42

8階から一気に1階まで降り受付に向かった


「…すみません」

案内「はい、なんでしょうか?」

「入院している人を探していて…」

案内「お名前とその患者様とのご関係を教えてください」

「…じゃあ目黒さん」

目「あ、はい…。ラウールです。俺そいつの従兄弟で…」


すると受付のお姉さんは困った顔をして他の受付の人と小声で何かを話し始めた


目「……?何か」

案内「ラウールさんとは向井議員の?」

目「そうですけど」

案内「……なるほど」


すると電話を取り上司に何かを聞き出した


案内「お待たせしました。それでは身分証明書を見せてください」

目「身分証明書?」

案内「えぇ、学生証でも免許証でも結構です」

目「ちょ、ちょっと待ってて下さい」


そう言って目黒さんはカバンを漁り始めた


「すみません。一旦失礼しますね」


彼を待合休憩室の椅子に座らせ事情を聞いた

―――――
目黒side


身分証明書を見せてと言われた時焦った


A「どうかしたんですか?」

「身分証明書見せろって…多分Aさんの事務所に忘れてきたみたい」

阿「まじか…」

A「それって絶対に必要?」

「わかんないけどわざわざ言われるってことは多分」

宮「正直に言ってみたら?忘れちゃいましたって」

「うん…」


俺は重たい足取りの中、受付まで向かった


「すみません…」

案内「ありましたか?」

「忘れちゃったみたいで…」

案内「では案内できません。お引き取り願います」

「な、なんでですか??」


すると口元に手を当てて小声で話してくれた


案内「議員の家族なんです。部外者が入ったとなるとこの病院の評価も落ちますし…」

「ぶ、部外者なんて言い方…親族だって言ってるじゃないですか」

案内「その証明が出来ないと案内できません」


んだよそれ…俺はあいつの死に顔すら見れないのか


「ひどい話だ。こんなに悲しんでるのに証明しろだの…そもそも…」

A「…すみません。弟が迷惑をかけました。身分証明書を持ってまた来ます」

「Aさん…」


彼女は半回転し案内の女性に簡潔に告げた


A「では、改めて」

案内「はい。あ、ラウールさん病室か霊安室かのどちらかにいると思います」

A「どうも。ちなみに病室は無理だと思いますが霊安室はどこにあるか聞いても?」

案内「霊安室ならこの病院の地下ですが」

A「そうですか。ありがとうございます」


俺と残りの二人を連れて病院を後にした

[社会的ルール]→←[病室巡り]



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
298人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 探偵 , 病みネタ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨乃ふあ(プロフ) - まいさん» 温かいコメントありがとうございます。作品作りの原動力になっております!!続きを投稿できますよう尽力致しますので何卒これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年11月13日 1時) (レス) id: 37c44dd81e (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても素敵な作品です!大好きです(T . T)更新頑張ってください!!続き待っています^ ^ (2021年11月12日 18時) (レス) id: 2b2b414968 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます。読んでくださってとても感謝します。これからも楽しんで頂けるように投稿致しますので、この作品をよろしくお願いします。 (2020年9月23日 21時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵です。読んでいて泣いてしまいました。無理せずに更新がありましたら楽しみにしております (2020年9月23日 12時) (レス) id: baa2527675 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2020年6月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。