[ケリをつける] ページ21
Aside
「…いいんですか?追っかけなくて」
佐「まぁ…本心は追っかけたいですよ。亮平のことメチャメチャ心配だし…でも…」
「でも?」
佐「あいつは甘えてくるだろうからな、それにあいつの顔を見ると涙出てきそうで…暫くは会わないようにしようかなと」
「佐久間さん的にもケリをつけれたんですね」
佐「まぁ…そういうことかな笑」
なんか声のトーンがワントーン高い気がする…モヤモヤな気持ち晴れたのかな?
佐「あ…でも一つ気になることが」
そう言って腕を引っ張られた
―――――
「気になることって…?」
佐「いいからいいから…あ、いた」
そう言って佐久間さんは自分の墓地にやって来た
「あれは…阿部さんですね…それと隣の男の人は?」
佐「俺のお父さんです」
「あれが噂の…」
話に聞いてた、海外をしょっちゅう飛び回っているらしい…すごい人だなぁ
佐「俺ね父さんが亮平に対して酷いことしてんじゃないのかなって心配してたんだよね。亮平一応あの女の息子だし…」
「なるほどね…でもこの距離からじゃ二人の会話は聞こえないよ?」
そう心配するのもつかの間、水を汲みにこちらに近づいてきた
佐「やばい、木の陰に隠れて!!」
木の陰に隠れ二人の会話を盗み聞きした
父「いつも大介のお墓参り欠かさずに来てくれてありがとうね」
阿「ううん…今更俺に出来ることなんてこれくらいしかなくて…」
父「大介も喜んでいると思う、本当亮平は優しい子だね」
父さん…
阿「……あの…お父さん。いやお父様」
父「どうしたんだよ、改まって」
阿「その…ごめんなさい…うちの母と知り合わなければ大介は…うぅ…」
父「泣くのはよせ、お前のせいで大介は死んだんじゃないだし」
阿「俺がもっとしっかりしてたら…」
父「お前が泣いていたら大介だって悲しむだろ?唯一の弟を泣かせてしまったって…」
阿「でも…」
父「あいつの重荷をお前が背負う必要なんてないんだから」
阿「…っ…お父さん…」
佐久間くんはお父さんと亮平さんの仲の心配をしていたけど大丈夫そうみたい
佐「父さんの心が寛大でよかった」
「心配してた事、解決出来て良かったですね…!?佐久間さん体が…」
振り返ると佐久間さんの体が半透明に透けていく
佐「……もう思い残すこと無くなったみたい」
「そうですか…」
佐「俺のこんな願いを聞いてくれてありがとうございました」
丁寧な挨拶と共に佐久間さんの魂は天に昇っていった
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雨乃ふあ(プロフ) - まいさん» 温かいコメントありがとうございます。作品作りの原動力になっております!!続きを投稿できますよう尽力致しますので何卒これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年11月13日 1時) (レス) id: 37c44dd81e (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても素敵な作品です!大好きです(T . T)更新頑張ってください!!続き待っています^ ^ (2021年11月12日 18時) (レス) id: 2b2b414968 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます。読んでくださってとても感謝します。これからも楽しんで頂けるように投稿致しますので、この作品をよろしくお願いします。 (2020年9月23日 21時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵です。読んでいて泣いてしまいました。無理せずに更新がありましたら楽しみにしております (2020年9月23日 12時) (レス) id: baa2527675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2020年6月10日 2時