[弱いばかりの人生でした] ページ14
これで準備整ったかな…？
通学用のカバンは近くに放置しその中から父と亮平宛の遺書が顔を覗かせる
そして今まで毒母にされてきた行為を記した手帳
手には亮平とお揃いのネックレスを握りしめる
「父さんごめんね…先に母さんの元に向かいます。こんな出来損ないの息子をどうか許してください…いつまでも愛しています」
流れる風に身を任せ四階の校舎から身を投げる
今まで背負ってきた重りが外れ羽のように軽く感じた
落ちていく瞬間様々な走馬灯が流れた
昔の家族三人の楽しかった思い出、母さんが亡くなったけどそれから父と2人きりで過ごした男くさい思い出、それから素直じゃなかったけど優しかった亮平との思い出
落ちていくのはあっという間だったのにその思い出は体幹3分くらいはあっただろうか
そうして俺は死んだ
身体はぐちゃぐちゃになっただろう。でも辛うじて判断できた右手には亮平との思い出のネックレスをしっかりと掴んでいた
―――――
「…ざっとこんな…どうしたの翔太！？」
渡「うぅ…佐久間…お前…ずっと我慢してたんだな…」
あれ…翔太ってこんなに泣く人だっだっけ？
「……ま、まぁ…うん」
渡「それなのに…羨ましいなとか無責任に"生きろ"とか言って…本当に…ごめんな」
「いやいいって…なんか翔太がそんなブレッブレなキャラだとは思わなかったなぁ笑」
渡「あぁ！？お前今笑ったな？？」
「いやだって笑」
なんだろう…翔太って人の心に入り込むの上手いのかな…？一緒にいると楽しくてしょうがないや
渡「何見てんだよ…」
「なんでもないです！」
渡「辛いかもしれないけどそれをAに相談した方がいいよ…」
「う…うん。やっぱり誰かに話すと少しだけど楽になる。でも…きちんと話せるかな…途中で詰まっちゃたら…」
A「その必要は無いよ」
渡「A！！」
A「ごめんね、全部聞いてた…」
「！？…やっぱり俺…逃げてばっかで…死んだの間違いだったのかな…」
A「そんなことないんじゃない？」
Aさんの優しく暖かい手が頬を包む
A「確かに死んじゃうのは誰かにとっても自分にとっても辛いことだと思う。だけど自分で選んで決めたことなら間違いではないんじゃない？」
「Aさん…」
A「でも亮平さんは悔いていましたよ…"俺と俺の母親のせいで佐久間は死んだんだ"って」
「えっ…？」
A「詳しくは分かりません。明日直接お話してくださいね」
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雨乃ふあ(プロフ) - まいさん» 温かいコメントありがとうございます。作品作りの原動力になっております！！続きを投稿できますよう尽力致しますので何卒これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年11月13日 1時) (
レス) id: 37c44dd81e (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても素敵な作品です！大好きです(T . T)更新頑張ってください！！続き待っています^ ^ (2021年11月12日 18時) (レス) id: 2b2b414968 (このIDを非表示/違反報告)
雨乃ふあ(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます。読んでくださってとても感謝します。これからも楽しんで頂けるように投稿致しますので、この作品をよろしくお願いします。 (2020年9月23日 21時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 素敵です。読んでいて泣いてしまいました。無理せずに更新がありましたら楽しみにしております (2020年9月23日 12時) (レス) id: baa2527675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2020年6月10日 2時
