〈※〉青story 4 ページ28
山賊「オラァッ」
渡「っ…！！ふっ、余裕だな」
渡辺さんと山賊達により激しい攻防が繰り広げられるが、流石の数相手
渡「…、多すぎんだろ」
山賊親「負け惜しみかい？化け物さんよ」
渡「埒明かねぇっ…仕方ねぇけど使うか」
ドンと両足をついて構える姿勢。それからブツブツと何かを言い始めた
渡「
彼が言い終わる頃には空に雨雲が覆い始め、やがて肌を打ち付けるほど強い雨が降り出した
渡「その雨には毒素が含まれてる、お前らは俺の意志一つで息耐えるだろうな」
山賊「ひぃっ、」
嫌だ死にたくない、そんな声が飛び交う
山賊親「なっ、貴様…」
渡「もう二度とAに近づかず、今すぐここから去るというなら殺さないでやってもいいけど？それが無理なら…ね？」
山賊親「お、お前らっ……逃げるぞ！！」
青ざめた顔をした山賊らは一斉に逃げ去った
渡「…、Aっ！！大丈夫か」
渡「お前何やってんだよ！！」
「……ごめん、なさい…」
渡「っ、……俺いなかったらどうなっていたか」
「です…よね、」
渡「ですよね、じゃない！！ったくよ…」
渡辺さんめちゃくちゃ怒ってる…怖い
渡「あぁっ…あぁいうのは相手せずに逃げるんだよ」
「……はい、気をつけます」
渡「……、濡れるとあれだし中入るか」
ーーーーー
「……」
渡「……」
終始無言の時間が続いた
「あ、ありがとう…ございます」
渡「お、おう…」
気まずい…この沈黙苦手
渡「あ、そう」
「は、はい！！なんでしょうか…」
渡「雨に毒素含まれてるつったけどあれは嘘だ」
「嘘！？…だったんですね」
もしかして私を安心させるために…？
渡「まぁ…ふっかがいれば話変わってくるけど」
「ふっ…なんですか」
渡「なんでもない」
佐「おっはよー！！！」
勢いよく階段から降りてきたのは佐久間さん
そのテンションを見て渡辺さんの顔が曇った
渡「お前今まで何してたー！！」
佐「へ？…寝てたけど笑」
渡「おい…」
宮・阿「ただいま」
玄関の扉が開き二人がずぶ濡れの状態で入ってきた
渡「おい、阿部ぇ！！」
阿「え、どうしたの翔太…」
渡「佐久間も阿部もここ座れぇぇぇ！！！」
無論彼らはこの後渡辺さんにこっぴどく叱られたみたいです
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年11月13日 17時
