【銀魂】えぇ？伝説の攘夷志士だぁ？阿保、私は唯の学校の先生だわボケェ【坂田銀時】

過去回想なんて糞食らえ ページ11

貴方side

あの火事から二週間が経った

ここでの生活も慣れてきた

銀時たちは何処にいるのだろうか

ここは江戸の端 微かにターミナルの頭が見えるような、田舎である

今、御近所さんの畑を耕すのを手伝っている

おばさん「Aちゃん！ なかなか良い筋してんじゃないの！」

「あはは〜 ありがとうございます」

そりゃぁ、小さい頃からやってたからなぁ

おじさん「んじゃ、そろそろ昼にすっか」

「そうですね」

私は手を止めて敷物のところまで行った

持参したおにぎりを食べる

塩が程よいアクセントとなっている

おばさん「ほれ、これもあげるよ」

そう言って渡されたのが大根の漬物と味噌がついたキュウリだった

「ありがとうございます！」

一口、きゅうりを食べるとそれはとてもみずみずしくさわやかな気分になった




が

いきなり強い風と視界の隅に大きな空飛ぶ船が現れた

天導衆 奈落

「はっ…」

おじさん「な、なんだありゃぁ」

おばさん「なんだろうねぇ…って！Aちゃん？！ 何処行くの！？」

私は自分でも知らないうちに走り出していた

だってそっちはノリユキさん家がある方だから

・・・

・・・・・・

「はぁ、はぁ ノリユキさん！！」

門をくぐり中に庭に行くと身を拘束されたノリユキさんとお菊さん、女中たちがいた

ノリユキ「A…！！」

お菊「早くお逃げ！！」

「テメェ等！！ ノリユキさん達を解放しろ！！」

虚「それはできませんね」

背後から声がした

虚「散々遊ばせておいたのに、その態度…」

「五月蝿い！！」

私は無駄な抵抗だが、虚に殴りかかった

虚「無駄ですね、貴女 ここにいた間に馬鹿になりましたね」

そう言って私の腕をぐっと捻り上げた

確かに関節が外れた

「うあっ！！」

痛みのあまり地面に座り込む

地面の冷たさが私を焦らせる

考えろ…

ノリユキ「A！！ 其方達、何が望みだ！！」

虚「放し飼いにしていた死に間際の獣を捕まえにきただけですよ」

「はぁ、はぁ、はぁ」

頭がぐぁんぐぁんする

虚「さて、この者達を殺しなさい」

やめろ

お菊「則之さん…！」

「やめろ！！ 彼らを殺すな！！ 大人しく戻るから！ お願いだ！！」

虚「…ふっ 今日は特別気分が良いです 許してあげましょう さぁ、帰りますよ」

私は立たせられた

門を出るとき横目でノリユキさん達を見た

「さよなら」

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