ベッドの上で ページ4
ジュノの肩の上に頭を乗せ、腕をジュノの腰にまわす。
横を向いた私のくちびるが首筋に触れ、何度も押し付けた。
そして、ぎゅうっとしがみつき、目を閉じた。
いい大人が避ける理由。
本当に嫌いだったら、職場の人に露骨な態度で避けるわけない。
意識してるから、に決まってる。
そう思ったけど、ジュノには言わなかった。
わざわざ煽らなくてもいい。
しばらくすると、おでこにくちびるの感触が。
目を開けると、すぐ近くにジュノの顔がある。
「起こした？寝てるのかと思った」
目を細めて笑うジュノ。
また、私の顔に、くちびるが触れた。
「私のこと、好きだねージュノくんは」
「うん」
「どれくらい好き？」
「んー、Aを小さくしてポケットに入れて持ち歩きたいくらい」
「小さくなったら、デキないよ？」
「するときに、ビッグライト当てて元に戻す」
「きゃはははは！！なに、ドラえもんの道具？」
「あ、わかった？な、一番欲しい道具って、なに？」
「んー、そうだなー・・あ、翻訳こんにゃく。韓国語ペラペラになりたい」
「もうかなり喋ること出来るのに？」
「んー、でも自分の気持ちを言葉にするには咄嗟にでてこないから。
ジュノはスモールライトとビッグライト？」
「うん、あー、どこでもドアも要るなー。
Aに会いたいとき、すぐに行けるように。
あと、暗記パン。映画の台詞覚えなきゃ」
「歌詞も台詞も、覚えるの早いのに」
さっきまで快楽を共有していたベッドの上で
今度はくだらない話で私たちは笑い転げた。
ホント、色っぽさのかけらもない。
そして久しぶりに、ジュノの腕の中で眠りに落ちた。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2015年4月24日 11時
