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「これで私の手首を縛ってください」
『…うぇ!?』
七海さんの発言に動揺と驚きを隠せず、変な声を上げてしまった。
え…まさか、七海さんって、そういう趣味が…
「違います」
『まだ、何も言ってないじゃないですか』
「言わなくても顔に出てます。まぁ、防衛策にしては安易でしょうが一応、性別的に私は男性、Aさんは女性なのでお互いの為の防衛策です」
『……分かりました』
私はバスローブの紐を受け取るとちょっとは縛る方の罪悪感も考えて欲しいと思いながら、手に伝わるふわふわとした感触の紐に視線を送る。
「まぁ、明日にはもう一部屋、用意してくれるという事なので今夜だけは我慢と言った所でしょうか」
溜息をつき、まだ、締めたままのネクタイを緩め、ドカッと部屋にあるソファーに座る七海さん。
改めて、七海さんの態度を見ると本当、私といるのが嫌なんだなぁと思うと正直居ずらいし、
それにここ最近、胸の当たりがモヤッとしてて、晴れないことがある。
でも、それを晴らすには聞かないといけない事があって
だけど、聞くタイミングなんて、何十回、何百回もあって、五条さんが、その度に邪魔してきて聞けなかった。
だけど、いざとなれば、電話だって、なんだって聞く手段はあったんだ。
でも、聞かなかった…
"私を嫌いな理由"
別に聞けない訳じゃないけど、どこがでストップをかけてたんだと思う。
七海さんの本当の気持ちを聞く事で
もし、
嫌い。お前なんて、必要ないって言われたらって、
だから、平気なフリをして。
でも、今日は………
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森 - 面白かったです‼続きならいくらでも待ちます‼ (2022年2月19日 5時) (レス) @page18 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - もったいないです!面白いんで続きお願いしたいです!! (2021年3月20日 22時) (レス) id: 582368be36 (このIDを非表示/違反報告)
MARU(プロフ) - きゅん (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd5ad6c911 (このIDを非表示/違反報告)
rinka(プロフ) - 少し思ったんですが…七海建人の建が健になってると思うんです。だから検索しても出てこなくて…訂正してはどうでしょうか? (2021年2月1日 21時) (レス) id: 6b7fb8da4b (このIDを非表示/違反報告)
rinka(プロフ) - めちゃくちゃいい!!大好きです!!更新頑張って下さい!! (2021年1月28日 16時) (レス) id: 6b7fb8da4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆか | 作成日時:2021年1月17日 0時