七海さんとは仲が悪い【呪術廻戦】

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「はぁ…ちゃんと聞いてましたか？ですから、スマホ」




ありがとうございますと渡してきた私のスマホ。




『あ、スマホ……はい』



スマホを受け取って、顔色をうかがうと至っていつも通りの普通の七海さん。


つい、何十分前の喧嘩がまるでなかったのでは言いたくなるぐらい普通に戻ってた。




ってか、気にしてたの私だけかよ




「ん、なんですか？その何か言いたげな顔は」



気づくと私は睨んで……見つめていたらしく、言いたげ顔と言われるが言いたい事は山ほどある。


だけど、気にしていたのが私だけと思うと言う気力も出なければ、正直、苛立ちも感じる。


さっきまでもしかして…なんて、思ったけど、今のでそんな気持ちは微塵もないと気のせいだと確信した。



『いいえ、別になんでもないです。あ、先にシャワー浴びさせてもらいマース』



私の嫌味っぽい口調に七海さんは眉間に皺を寄せるけど、無視してカバンから着替えを出して、シャワールームへ向かった。





＊＊＊＊＊




『あ〜ぁあ……』



洗いを済ませ、ゆっくりとお湯を張ったバスタブに入ると自然と声が出る。


今日の疲れとか、さっきのムカつく気持ちとか溢れ出たお湯と一緒にバスタブの外へと流れていってる気がする。



なんて、ある訳もなく、結構、平気そうに見えて引きずってるのが本音だったり。



『………七海さんってなんなんだろ』



こんなにも長い時間、七海さんといた事がない分にどう接するのが正解なのか分からない。


さっきもそうだ。


プチ喧嘩の事を気にしてるは私だけだったり、何か、それについて触れてくると思えば何も言ってこないし。


まぁ、こちらからすればありがたい限りだけど。

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