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すると俯いていた私はギュッとニュートに抱きしめられていた事に気づく。
『ニュ…ート？』
「違うんだ！！」
『？』
「ゆかが……ゆかが悪い訳じゃない！ごめん！こんなの八つ当たりでしかないって、自分に勇気がないだけだって、弱い自分が悪いんだって……分かってるのに」
私を抱きしめる力が強くなるとニュートが震えてる事に気づく。
『ニュート……』
「テセウスに……嫉妬したんだ」
『え？』
「いつも君は僕といる時はどこか悲しそうな表情をするのにテセウスはいつも笑ってる。さっきだってそうだ。ぼ、僕の前でだって、笑ってて欲しいのにいつもテセウスの時だけで心が痛かった。だから…『私だって！』っ！」
ニュートの気持ちが私と同じだと分かるとニュートの話すのを止める。
『わ、私だって、そうだよ』
「……」
『私だって、リタに嫉妬してた。ニュートの心のどこかにはまだ、リタがいて私の入る隙間なんてないって。さっきの二人を見て、余計にそう思ったし……テセウスさんには悪いし、悔しいけど……ニュートとリタ、とてもお似合いのカップルだったわ』
私は苦笑いを浮かべると下を向いた。
ニュートは下を向く、私の顔を手で包み、上を向かせるとニュートは微笑んで私を見ていた。
「ゆか。君が思ってるほど、僕の心にはリタじゃなくて、ゆかがいる。今だってそうさ。僕の目には君しか写ってない」
『ニュート』
「ゆか、僕は君が好きだ」
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作者名：ゆか | 作成日時：2019年1月19日 2時
