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ニュートは竹林を掻き分けながら、呼びかける。
「さぁ、タイタス、フィン、ポビー、マーロウ、トム。」
私達は木漏れ日が射し込む空き地に出る。
ニュートはナナフシのような生き物をポケットから出すと私にそっと差し出す。
「乗せてみる？」
『え？でも………』
「大丈夫。ピケットは優しいから」
ニュートの言葉に私はニュートの手に自分の手をくっつけると警戒しながらも私の手に乗ってきてくれた。
『可愛い。この生き物は？』
「こいつはボウトラックルのピケット。」
『ピケットか。よろしくね』
私はピケットに軽く挨拶をするとピケットは肩まで移動し、私の頬にキスをした。
『あら』
「……っ！ピ、ピケット！」
ニュートは焦った表情をして、声を上げる。
『？ニュート、どうしたの？』
「い、いいや。なんでも……」
今度はあからさまに肩を落とすとコワルスキーさんは何かを悟ったようにニュートの肩をポンっと叩いた。
ニュートは肩に乗った、ピケットに手を伸ばし、自分の手に戻す。
『そう言えば、なんでポケットに？』
「あ、あぁ。こいつは風邪引いてて、だから、あっためてた」
私達は陽だまりにある、小さな木に近づく。
その木にはピケットの仲間のボウトラックル達が木の葉からぺちゃくちゃと喋りながら、次々現れる。
ニュートはピケットの乗る手を木に向かって伸ばし、ピケットを仲間の元へ戻るよう促す。
「ほら、お行き」
だけど、ピケットは頑固にニュートの腕を離れるのを拒んでいた。
「はぁ。僕にベッタリなんだ。さぁ、ピケット。みんな、君をいじめたりしないから」
ニュートはどうにかして、ピケットをみんなの元へ帰そうとするけど、まったく離れる様子はなかった。
「全く。そんなんだから、僕が贔屓してるって言われるんだろ」
ニュートは仕方なく、ピケットを肩に乗せ、引き返すと大きな空っぽの巣を見て、心配そうな顔をする。
「あれ？ドゥーガルがいない」
『ドゥーガル？』
「本当の名前はデミガイズ。隠れるのが得意で体が透明になるんだ」
『透明動物なの』
「そう。これじゃ、探すのに骨が折れそうだ」
ドゥーガルの巣を通り過ぎると近くの巣で聞き覚えある、ピーピーなく声が聞こえる。
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花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年11月25日 13時) (
レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ありがとうございます！リクエストいいですか？ニュートの学生時代のお話読みたいです！ (2019年1月11日 18時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 始まして！コメントありがとうございます。そう言っていただけて、嬉しいです。ニュートカッコイイです！今度、短編も書こうと思うので読み＆リクエストがありましたらお待ちしてます。 (2019年1月10日 11時) (レス) id: ecdf1570b5 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！小説凄く大好きです！ニュート大好き格好いいですよね！更新いつも楽しみにしてます！体調には気を付けて下さい！！ (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆか | 作成日時：2019年1月6日 1時
