４◆ ”須藤”という女。 ページ16
須藤 A、 表向きはフリーター。家業で得たお金は逃亡資金として貯めて、社会見学的に外で普通に働いてみようとこれまでに色んなバイトをしてきた。
そして今回は本屋さんだ。此処は駅が近いのもあって人の出入りが頻繁だったことが決めて。
もしかすれば見つけられないかなって、エスを。
あの日を最後にエスは闇掲示板に現れなくなった。元々気まぐれさんだったのもあって、タイミングが合わなければとことんエスには出会えない。
だから私はこうして外へ出て地道にエスを捜してる。あのピンク髪に、あの独特なオーラ。普通の人ではないだろうし、見れば直ぐに気付くと思うのに本屋でバイトをすること一ヶ月、一度もそれらしき人は見掛けていない。
「あの……」
「はい！」
レジに居るとお客さんが遠慮がちに覗き込んで来た。サラサラストレートの黒髪に眼鏡を掛けたサラリーマンさんだ。
リュックの持ち手をギュッと掴んでて、「予約してあるんですけど……」と予約用紙を出した。
「えっと、さくまだいすけ……さんですね」
「はい」
「はいはい、届いてますよ！ 今出しますねぇ」
「ありがとうございます」
これとこれとこれっと、殆どが美少女が出てくるような漫画だったけど中に一冊だけ他とは違う雰囲気の本が混ざっていた。
日本各地の心霊スポット………え？ とお客さんを見上げると、ニコッと微笑んだ彼は「趣味なんです。怖いもの」だって。
「そうなんですか。あ、袋は？」
「ああ、ちゃんとあるんで大丈夫です！」
「ではお会計は＿＿＿＿＿」
会計を済ませ商品を渡す。
「ありがとう」と、爽やかな笑顔で去って行った。
地味だけど、綺麗な顔立ちの人だったなぁ。
.
今日は本の在庫を確認しながら補充の仕事。一番上の棚にある漫画を補充しようと脚立に乗って棚に入れていく。
うふふ、こういう普通のお仕事できるのって幸せだ。ごく普通の生活が出来なかった私にとって任務の為とは言えどこのバイトの時間が楽しくて、なんならこのまま普通の暮らしに紛れ込んでしまえないかってマジで考えていた。そのせいか集中力が乱れて、バランスを崩してしまう。
「う、わっ………！？」
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ゆきんこ(プロフ) - 悠砂さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでもらえて嬉しいですし、続きを読みたいと思ってもらえたことも嬉しいです！続きを書くとしたら、今回のようなスピードでは書けないかもですが書けるように頑張りたいと思います😌ありがとうございました！ (2022年8月8日 22時) (
レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
悠砂 - こんばんは。最後まで読ませていただき、続きが読みたいと思いました。ベッターでも占ツクでもいいので、続きが読めると嬉しいです！他の作品もあるので、大変かとは思いますが、ゆきんこさんの作品はとても好きなので、楽しみにしています。 (2022年8月7日 22時) (レス) @page44 id: cf5d43c431 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。さーん！気にしてくれてる方いたー！って喜びの舞を踊ってます私😂 誰も気にしてないかぁって思ってたんですが、この伏線大好き女の私なので何かあるって思ってもらえないかなぁとか(笑) やる気出ました！頑張ります！！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます😊 その言葉励みに頑張っております！！ (2022年8月6日 23時) (レス) id: 81b6eaa049 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - ゆきんこさーん！途中でコメント入れるのはお久なのですが、中編まで公開、お疲れ様です！いや、私気になってんですよ、お兄。←コレが言いたくてコメントしました🤣後編も楽しみにしてます！ (2022年8月6日 19時) (レス) id: fb4296a570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2022年8月4日 7時
