166話 ページ7
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敦seid
駄目だ、全く歯が立たない。
目の前の気味の悪い仏を見据える。仏って敬うものだけど、こんな仏は敬いたくはないな。
そもそも何でそんなに口が大きいのか。最初は何かを出してくるのかと思ったけど、そんな気配は無く、疑問しか浮かんでこない。
と云うか____________
「芥川如何する?このままじゃ、打つ手なしで」
芥「五月蝿い。貴様に云われずともそんな事は承知している。」
今になっていやだ如何だの云っていられる余裕は無い。後方支援の芥川に背中を任せ、もう一度攻撃を仕掛けようとしたその時、
聞いたことのない、気味の悪い耳鳴りがした。
「っ!?」
思わず目の耳を塞ぎ、音が鳴り止むまで待っていると、シンと静まり返った。
恐る恐る目を開けるが仏に特に以上はなかった。
「何だったんだ、今の。芥が」
言葉が出なかったのは、仕方がないと思う。だって、そこに居た筈の芥川が姿を消して居たから。そして、それだけでは無く
「っ何で……。」
僕達の戦いを見守っていた笠原さんや国木田さんまでもが姿を消していた。今僕の目の前にいるのは、不思議な事に僕と同じくらいの大きさになった仏だけだった。
「皆んなを、何処にやった!?」
虎化した腕を思いっきり振る。すると、さっきまで当たらなかった筈の攻撃が当たる。しや、正確に云うと避けていたばかりの仏が防御態勢を取り始めたと云った方が良いのかもしれない。
だが、状況は少しばかり有利になった。このまま攻撃を繰り返せば、相手も体力を奪われていく筈だからだ。
目的はただ一つ、此奴に勝って次に進む事。それ以外に何も無い。勝って、笠原さん達が無事なことを確かめないと。
仏が攻撃を仕掛けてくる。それに対抗しながら攻撃を繰り返して行く。先刻の大きさに比べれば攻撃ら当たるようになった。でも、
何で、此奴は小さくなったんだ……?
そんなことを考える暇もなく、次々と攻撃が飛んでくる。
考えるのは後だ。今は此奴を倒すことだけを考えろ。
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NUTS Y(プロフ) - 一気見しました!個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます! (7月3日 16時) (レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです!これからも頑張ってください!お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです!応援してます!o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ババロア x他1人 | 作成日時:2017年8月20日 21時