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182話 ページ23

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具現化人は消え、辺りは雲がかった空から少しばり顔を出している朝日が照らす路地裏へと戻った。其れと同時に、行方不明に成っていた者達も現れた。

敦と国木田は、はぁと安堵のため息をつき、神威は急に消えた相手に少しばかり驚き、キョロキョロと辺りを見渡している。

中也が手を離し、自由になった身体を動かす。矢張り異能というものは厄介だと熟く思い知らされた。



「………ほんと、厄介な世界だよ」


中「…人質は解放された。の探偵社(手前等)出番はもうねェ。有栖川はポートマフィア(うち)に渡してもらうぜ」


国「其れは頂けない話だポートマフィア。此方とて、軍警の指示で動いている。勝手な真似は慎んでもらおう」


神「ふつーに殺ちゃえばいいじゃん」


「「貴様/手前は黙ってろ!!!」」


今度は先刻まで仲良くしていた探偵社とポートマフィアが有栖川を巡る言い争いに発展。この状況を勘違いしているのか、将又イケメン2人が自分を取り合っているという状況に興奮しているのか、先刻の怯えた表情から一変、ニヤケている有栖川。


そんな有栖川の様子に苛立ったのか、羅生門に力を加える芥川。彼に冗談は通じないというのに、何処までも阿呆な奴である。



其の空気を変える声が其の場に響いた。



太「君達、其処迄にし給え」







敦「太宰さん!!」

やあとヒラヒラと手を振る太宰とは対照的に、明から様に顔を顰める中也。


国「遅いぞ太宰!一体何時迄掛かってたんだ!」

太「いや〜済まないね。如何せん予約(アポ)を取るのに一苦労したのだよ。早くして欲しかったのは私もなのだよ?」

敦「予約?」



?「太宰君、異能特務課(此方)とて暇じゃないんですよ。寧ろ此処まで出向いた事に感謝して欲しい位ですからね」

バタンと黒の車の扉が閉められたと思ったら、眼鏡を掛けた男が此方にやってくる。





安「初めましてとても云っておきましょうか。異能特務課の坂口です」








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NUTS Y(プロフ) - 一気見しました!個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます! (7月3日 16時) (レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです!これからも頑張ってください!お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
- 早く続きが見たいです!ゆっくりでもいいので更新待ってます! (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです!応援してます!o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
- 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ババロア x他1人 | 作成日時:2017年8月20日 21時

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