176話 ページ17
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NO seid
国「くっ…何なんだ此奴等は！」
敦「量が多すぎる…！！」
一向に消えない人の数に苦戦する国木田と敦の額にはジンワリと汗が光っている。相手を倒せないわけではない。だからと云って、簡単に倒せるわけでもない連中を相手にしているため気をぬくことができない。有栖川が云っていた通り、
チラリと辺りを見渡すと中原と芥川は黒い集団を相手にしているようだ。どちらも黒なので一瞬仲間割れでもしているのかという考えが脳裏をよぎったが、そうでもないらしい。芥川の羅生門を刀一本で防いでいる様子から彼方も只者ではないみたいだ。まるで笠原を連想させる。
笠原という単語にはっとする国木田。辺りを見ても其れらしき人物はどこにもいない。笠原に限ってこんな所で殺られる筈はないと思っていても、姿を見ない限り少々不安になる国木田。
笠原の代わりに視界に入ってきた人物は神威だった。視界に入れた人物を間違えたのだろうか、あからさまに眉間に皺を寄せる国木田。彼のその姿はまるで化け物の様だった。いつも笑顔の神威だが、人を殺める時まで笑顔な奴なんて早々いない。いや、いてたまるものか。いつもは閉じられている目も、今は青い目がギラリと光っている。
目の前に舞っている砂を軽く払い、拳銃の弾を詰める。そのタイミングで敦か此方へやって来る。
敦「国木田さん」
国「嗚呼、問題ない。Aを見なかったか？」
敦「彼女なら先刻見かけたんですけどなんか様子が…」
なんだと思い、敦の指差した方へ視線を向ける。そこでふと思った。おかしいと。敦の云う通りそこには笠原がいたが、らしもなく敵に対して刀を降ろしている。
前髪が顔を隠している為見えないが、いつもと様子が違うのは確かだ。
有栖川が云っていた通り、この大勢の者は笠原の知り合いなのだろう。それも笠原の目線で見立てた人物だ。
例えばあの橙色の髪の娘。先刻から傘を振り回して来ると思ったら、いきなり何処からか白米を取り出して食べている。
そして先刻からかなり気になる奴がいる。あの白い物体だ。ペンギンの様な姿をしているが、何故かプラカードを振り回している。そこに何か文字を書いているだろうが、全く読めない。精々読めたのは��ミンチにすんぞ��と云う言葉だ。ペンギンが何を云っていると思ったが、よく見ると足が生えていた。それも人間の。
俺の理想にこんな奴と遭遇するとは書いてなかったはずだが…
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NUTS Y(プロフ) - 一気見しました！個人的には早く戻って最終的には神威オチなのかなと思いながら見てます！ (7月3日 16時) (
レス) @page41 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
イッチー - 一気読みしました、続きがとても楽しみです！これからも頑張ってください！お身体にお気をつけて (6月30日 23時) (レス) @page41 id: a4b78f2cca (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 早く続きが見たいです！ゆっくりでもいいので更新待ってます！ (2023年1月26日 12時) (レス) @page41 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 滅茶苦茶好きです！応援してます！o(^-^)o (2022年3月6日 8時) (レス) @page40 id: 63e7cbea6f (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 黒の時代、もっと続きみたいです‼ (2022年1月17日 17時) (レス) id: 268141ac8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ババロア x他1人 | 作成日時：2017年8月20日 21時
