僕は君のPeterPan3

スパルタ料理教室………そして違和感 ページ7

DO「………………メレンゲって何かわかってる？」
「………泡立てた卵」
DO「黄身を何故わけない！泡立つわけないだろ、それはただの溶き卵だ！！」
「怒んないでよ〜」
DO「小麦粉は撒き散らす、砂糖と塩を間違える、卵の白身と黄身もわけない！ベタ過ぎる！噂には聞いてたけど、かなり酷いね」

AB「うーわースパルタ」
HS「Aちゃんもなかなか酷いよ。漫画みたいに料理へったくそ」
JM「ジェファンからメールで『試食したらアウト』って」
HS「え、何があったの」
JM「ホンビンが保健室送りにされたらしい」
AB「あれ、私達何で呼ばれたんだっけ」
『………………』←試食に呼ばれた人々

9月の末にホンビン君の誕生日がある。手作りのケーキを渡したいのだが、教えて欲しいとオッパに頼むと全力で否定された。ハギョンさんも「俺達が死なずに済んでるのはあくまで免疫があるからだ！ホンビンに食わせたらアウトだぞ！」と怒られた。だからこそ二週間も前から準備しているのに
それならばと次に頼み込んだのがギョンスだ。料理上手だし、快く承諾してくれた。材料を買ってギョンスの一人暮らしのアパートに来た。ホンビン君にはギョンス達と遊ぶと言ってある
………………スパルタすぎて、そろそろ心折れそう
DO「二週間毎日教えても間に合うかどうか………バイト代払ってよ」
「す、水族館の無料チケット………目玉はペンギンショー」
ゴキッ、ミシミシミシッ
AB「ペンギン拘るねぇ」
HS「ギョンスも無言で締め落とすから怖いよな」
JM「ジェファンからメールで、姫のケーキが焼き上がる前に逃げろってさ」
DO「大丈夫。多分今日は焼きの行程に入る前に日が暮れるから。全く材料を無駄にしてくれて」
「ふえぇ………」
AB「ジェファンと仲良いんだね、ジョンミン」
JM「メル友です☆」
『さすが犬同士………』
JM「んなーっ」
叫んだ後、ジョンミンは奇妙な顔でギョンスをちらりと見た
DO「………何？」
JM「あ、何でもない！お腹空いた！コンビニで何か買って来る。姫一緒に行こうよ、気分転換」

コンビニでお菓子を物色しながらジョンミンが気まずそうに言った
JM「ジェファンと話してたんだけどさ………ギョンスってちょっと信用出来ない」
「！？」
JM「いい子だけど………僕達の前で常に演技して見える。転校したてで警戒してるってわけでもなさそうだし」
にわかには信じがたい話だ
JM「気のせいだといいけどさ………一応気に留めといて。俺達の嗅覚凄いんだから」

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