僕は君のPeterPan3

チラつく影〜ににたん探偵物語の巻〜 ページ4

ラヴィ視点

KI「あ、こっちこっちー」
ファミレスに行くと1番奥の目に付きにくい席にジョンインはいた
「今日は1人か？旦那どうした」
KI「あいつは嫁」
「………どーでもいいわ」
KI「この後会う予定。先にお前に報告しようかと」
ジョンインはメモを取り出して話し出した
KI「細かいところは聞けなかったけど、ノーブル会長が相当ヤバイ奴って事はわかった。殺人容疑でマークされてる」
「殺人！？」
KI「ばっ………声落とせ馬鹿！」
慌てて口を押さえる
KI「十年前、会長の側近のチョ・ハンビョルが出張先のホテルの事故に巻き込まれて亡くなってる。気になるのは同じ時期にノーブルの経営方針が変わったって事だ。やけに羽振りも良くなった。それから泊まってたホテルも、大企業の会長の側近が泊まるには安過ぎる。他の客が無傷なのにチョ・ハンビョル1人逃げ遅れたと言うのも変だろう」
「………逃げられない状態だったと？」
KI「たぶんチョ・ハンビョルは会社のマズい部分を知り過ぎて会長の邪魔になったんだろうな。聞くともともと側近どころか顧問弁護士だったらしい。色々汚い仕事もさせただろうな」
「………で、消されたと？」
KI「たぶんな。それからチョ・ハンビョルの家族だけど………………」
「お前、絶対盗聴以外もやってるだろ」
言うとジョンインはニヤリと笑った
KI「やーキツイぜ、無邪気な高校生演じるの。調査中の下っ端刑事に仲のいいヒョンがいてさ、秘書とも割と仲良いし、父さんの仕事が気になる可愛い息子のフリして聞き込み。後は書斎に潜り込んで捜査資料見たり………」
「バレたらヤバイんじゃねえの」
KI「吊るされるね、確実に。でもそんなヘマはしない。そんで話戻すけど、チョ・ハンビョルには妻子がいたんだ。妻は夫の死後精神を患って自ら命を絶ってる。息子は叔父に引き取られたらしい。チョ・ハンビョルの弟で、今は………………………」
「当ててやる。ノーブル会長の顧問弁護士、だろ？」
ジョンインはムッと眉を寄せた
KI「美味しいとこ持って行きやがって」
「弟を殺され、義妹を死に追いやられたんだ。ドラマの定石じゃ復讐するところだよな」
KI「事の発端はノーブルの金の動きを詳しく記した資料と共に『チョ・ハンビョルは殺された』っていうメッセージが親父に直接届けられた事だ」
「………揉み消されないためか。お前の親父さん大変だな。国民には人気だけど、敵多いだろ」





？「…………」


俺がこの時「影」に気づいていれば……………

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