検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:58,897 hit

『声』 ページ29

D.O視点

「………どういう事?」
いくつか心当たりをあたり、思いついた最後の場所がここだ。再会してからも頻繁にあの女が訪れていた墓地
雑木林に点々と血痕が続いている
N「この血……まさか」
「ソ・イルロク、ジョン・テグンの実の父親だ。彼の墓から血が続いてる」
「……追わないと」
雑木林にかけていこうとするAを止める
「駄目だよ、君は危ない」
「そんな事言ってる場合!?」
「あの女の息子に対する愛情は異常だ。前にも一度心中を図ってる。それに君を自分から息子を奪ったと言って凄く憎んでる。見つかったら殺されるぞ」
「私のオッパに血を流させた奴よ………私がそいつを殺してやるわ」
出会って初めて見る、怒りに燃えた目。僕はため息を吐いた
「一人じゃ駄目だ、俺と一緒に。ハギョンさん、別方向からお願いします。スタンガン持ってます?」
N「Aちゃん、君がスタンガン持ってて。俺はこれがある」
そう言ってナイフを見せた彼は彼女にスタンガンを渡す。彼の目を見ずに無言でそれを受け取ったAは雑木林に入って行った

携帯のライトで灯りを取り、進む
「………A」
僕が呼んでも彼女は返事をしない。腕を掴んだ
「何よ!」
「馬鹿、静かにしろ!いいか、あの女を見たら俺が気を引くから君はジョン・テグンを連れて逃げろ。あいつはイカレてる」
「………誰も犠牲になんてしない。たとえあんたであってもよ」
「わかってんの?俺が何したか」
「あんたはオッパの唯一血の繋がった兄弟でしょ。オッパは記憶をなくしてる。思い出させたいなら生きて会わなきゃ」
あまりのお人好しに呆れてしまった。そして羨ましくなった
彼女がいかに家族に愛し愛されてきたかわかる。だからこそ、ジョン・テグンは彼女のために命を張れるのだろう
と、その時

(来るな!)

思わず足を止めた。声が聴こえた気がする。耳にではなく、脳内に直接
「……気のせいか」
「………オッパの声が聴こえるの?」
Aの言葉にぎょっとする
「オッパの『声』よ!聴こえるのは私とハギョンさんとホンビン君だけ……ギョンスにも聴こえるの!?きっと近くにいるわ!」
「声!?声って何だ!!」
そこにまた頭に流れ込んでくる。今度は強く、悲しげな声が

(来ちゃ駄目だ……!)
(ハギョナ……A達を連れて逃げろ!あの女はお前らの事も殺しかねない)
(ごめん………本当にごめん)



俺の目から涙が零れ落ちた









(ごめんな………ギョンス)

悲しすぎる再会→←血の記憶、そして最後に呼んだ名は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
設定タグ:VIXX , HONGBIN , LEO
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あーちゃん(プロフ) - すごく面白かったです!!!!!! (2015年12月21日 0時) (レス) id: 1bdac8590f (このIDを非表示/違反報告)
Ravix(プロフ) - お疲れ様です、オンニ!新作ももちろん見ちゃいますよ☆ (2014年11月11日 17時) (レス) id: 3cfee39154 (このIDを非表示/違反報告)
ミナム - オンニお疲れ~~レオニムの小説も見るよ♪ (2014年11月11日 17時) (レス) id: e02d8ced88 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん - りふぁんさん» さすがに最終回せんいるで病みはないよねということでwww私もジョンミンちゃんとは14cmくらいしか差ないです☆ちっちゃくない、まわりがでかいだけwwwこれからレオニム夢書きます、お楽しみに!! (2014年11月10日 17時) (レス) id: 7ef6194174 (このIDを非表示/違反報告)
りふぁん(プロフ) - くたろまりあんさん» センイルがハッピーエンドでよかったw男同士で20僂録匹いwwあ、因に私ぎょんすと20僂盧垢覆い任后次は誰が出るのかな〜! (2014年11月10日 16時) (レス) id: 3fdbfadc72 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くたろまりあん | 作成日時:2014年9月7日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。