僕は君のPeterPan3

攫われた姫君、戸惑う人々、冷静な騎士 ページ13

ハギョン視点

AB「姫達遅くない？」
ホンビンの誕生日を盛大に祝う為にジョン家にはかなりの人が集まっていた。ちょっとしたホームパーティだ
RV「ジェファン達電話繋がらねぇんだけど」
HB「ギョンス君の家でケーキ作ってるんだよね？」
RV「……ジェファン締め上げたか」
HB「いや、サンヒョクから聞いた」
HK「♪」←地獄耳
いくらなんでも遅すぎる。先に始めるわけにもいかないし、どうもおかしい
と、その時テグンとホンビンの携帯が同時に鳴った。確認した二人の顔色が変わる。震えるテグンの手から携帯を取り上げ、みんなで覗き込む
「………A？」


『ジョン・Aはこちらで預かっています
そちらの出方によっては彼女の無事は保障しません
２時間以内に指定された場所に二人で来て下さい
警察に連絡したら、二度と彼女には会わせません』


発信者はA、手足を結束バンドで固定され、ベッドに寝かされる彼女の写真が添付されている
HB「………どういう事？ジェファンとジョンミンは？ギョンス君の家で何があったの！？」
HS「ジョンミン達の名前がないって事は、攫われたのはAだけって事だ。ギョンスの家に行ってみるよ」
「何かわかったら知らせて！テグン、ホンビン、一人で行ったら何があるかわからない。誰か攫ったのかだけでもわかれば………」
AB「……ギョンスかも」
ぼそりと呟いたアンバーの声にみなが振り向く
AB「ギョンスの様子がおかしいって、何か隠してるように見えるって言ってたんだ。今日姫を一人で行かさなかったのも、ジョンミンとジェファンが姫を一人でギョンスに会わせない方がいいって……」
「アンバーとヒョンソンはそのギョンスって子の家に行って二人が無事か確かめて。それで何かわかるかも知れないから家を捜索して」
LE「……時間がない」
焦った様に立ち上がるテグンの方を慌てて押さえた
「何考えてる！従って彼女が助かるとは限らないぞ！金目当てじゃないのは確かだ、下手したらお前達まで……」
LE「何もしないよりマシだ！」
泣きそうになりながら叫ぶテグンの手をホンビンがそっと握る
HB「テグンさんの言うとおりです。手掛りがない以上、従うしかない。ウォンシク」
ホンビンに呼ばれたウォンシクは青い顔で顔を上げる
HB「Aから聞いた。『凄い友達』に連絡して。警察に頼れない以上それしかない」

ハッとした様にウォンシクはどこかに電話をかけ始めた

驚愕→←豹変

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