DOLL** (ページ27)

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ろくに食べてもいないから、動けばすぐに限界がくるし、みんなに迷惑をかけてるのはよくわかってる。

でも、食べようとしたってそのまま吐いてしまうし、吐くのにも体力を使うから食べない方がまだマシだった。

HC「A、いつからご飯食べてないの、」

RJ「もう1週間くらいだと思う。
マネヒョンが病院に連れてって点滴でなんとか、って感じ」

HC「そりゃあんなガリガリになるよな、……マジで心配」

ヘチャンオッパは3人から話を聞いたのか、それとも空気を読んだのかはわからないけど、わたしには声をかけてこない。

でも練習室は声が響くから会話の内容もだいたい聞こえてくる

CL「ヒョンたちとまだ話したくないの、？」

「話したくないっていうか、……話したらどんどん嫌なこと言っちゃう気がして、いやなの。」

JS「ジェミニヒョンから聞いた、この前の話、」

「わたし、最低でしょ？しにたいなんて、言っちゃいけないのに、」

CL「うん、もう言って欲しくない。……でも、冗談で言ったわけじゃないんでしょ？」

「うん、本気だった、……何回もこんな経験するくらいならって、」

CL「それなら、僕らはAを怒れないよ」

その後もオッパたちと口を聞かないまま、ドリショを迎えて
ステージ上ではシズニに心配かけないようにって、なるべくスキンシップはいつも通りにしたけど、わたしの体型は隠せなくて、結局みんなを不安にさせちゃった。

そして迎えた最終日、オッパたちのコメントにざわつき始めるシズニたちを、なぜかわたしはどこか他人のように眺めていた

目の前で泣き崩れるちぃにオッパたちが寄りそって、みんなであやして

わたしもきっと、そうなるっておもわれてたんだろうなって、また他人事。

JN「A、？」

あぁ、どうしよう。こんな時に限って涙が。

泣かない、泣いちゃダメって焦れば焦るほど、息が上がって、それと同時に急に吐き気が襲って、急いで舞台袖に捌けた

「ゔっ、……」

JN「Aっ、大丈夫、大丈夫だから、」

追って捌けてきたジェノオッパが優しく背中をさすってくれるけど、もう体力の限界が来ていたわたしはそのまま意識を手放した

残りの時間、もちろんわたしは参加できなくて
後日事務所には大量の抗議文が届いて、ドリムの卒業制度が廃止されたけど、わたしの不安がなくなることはなかった