puzzle piece (ページ28)

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Aの家まで来て、インターホンを鳴らして直ぐにでてきたのは顔立ちの整った男の子だった

TH「どちら様ですか」

JM「ナジェミンです、……あの、A、さん……いますか」

TH「ナジェミン……ヌナに何の用ですか？」

JM「ぁ……弟くん？」

TH「はい」

JM「その、昨日のこと……あと、明日の試験のことも、全部本当のことを聞きたくて、」

表情の変わらない彼は少しだけ怖くて、その冷たい視線にほんの少し背筋が伸びた

TH「……本当のこともなにも、あなたの幼馴染の女のせいですよね？」

JM「っそれはごめん、本当に、謝っても謝りきれないくらいのことを、」

TH「そうですね。一生許せません。
ヌナのずっと憧れてきた世界を、あなたたちが一瞬で壊したんだ。」

JM「っAに、会わせて、一度でいいから…」

TH「残念ですけど、ヌナはもうあなたには会いたくないそうです。
あなたに会うと、襲われたときのことも、手を使えなくされた時のことも思い出して死にたくなるって。」

JM「そ、んな……」

TH「……ヌナはあなたの幼馴染がいじめられてるのを助けたって言うのに、あなたは昨日その恩を仇で返すような女を選んだんです。」

JM「っだからすごく後悔してるんだ、！！
アヨンのことは振った、けど……納得できてないみたいだったから、Aに変なことする前にって、思ったのに……」

TH「それにヌナには好きな人がいるみたいですよ。
昨日、家を飛び出して、男の家に行ったみたいです。あなたの家じゃないですよね？」

JM「え、？」

そんな相手、いつの間に……？

TH「3時間くらいしたら帰ってきたけど、男っぽい匂いがヌナからしたから。
ヌナはあなたの事なんて好きじゃないです。それなのに、あなたがヌナを好きになったせいでろくでもない女の因縁に巻き込まれて、夢を無くしたんだ。一生かけたって償いきれないでしょ。」

JM「っ、」

TH「だからもう二度と、ヌナの前に現れないでください。
それがあなたにできる、せめてもの償いです」

あぁ、僕はもうどうしたらいいんだ……

大切な人の夢も何もかもを奪って、その人さえも自分の中から失うだなんて、