Haengbok (ページ10)

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ジョングクを筆頭に、僕とテヒョンも名前を言った

自負するようだけど、僕らも今や “世界的スーパースター” の称号がついているはず。
それでも彼女は僕らに対して顔色も態度も変えず、とにかく丁寧に、という印象だった。

SJ「僕達は一応、アイドルっていう職業なんだけど、」

「……だから、アボニムとお知り合いなんですね。」

SJ「うん。じゃあ、アイドルって言うのが何かは知ってるんだ？」

「よく、わかりません。アボニムに会うまで、テレビを見た事がなかったので。歌を歌って、踊って、顔がきれい、これくらいしかわかりません。」

それは本当に、アイドルの概要だ。

JK「その通りだよ」

TH「えー！もっといろいろやってるじゃん！」

JK「Aはいいんです。それくらい知ってれば十分です。」

あーだこーだ言い合うふたりを横目にふと気づいたけど、あの人見知りのジョングクが、初対面の女性が苦手なはずのジョングクが、どうしてこんなにも彼女に心を開いているんだろう。

まあ、悪いことではないし、彼女が僕らを知らないことは本当だと思うし。

……何より、彼女はアボニムに尋常ではないほどに執着しているのが見ているだけでよく分かるから。

TH「ジニヒョン。ジョングクがこんなんなの、珍しいね？」

ほら、テヒョンも気づいてるくらいだ。

そんな僕らを他所に、ジョングクは彼女との距離を縮めようとしている

「00年生です。グクさんは？」

JK「俺は97年生。だからAは俺をオッパって呼ぶんだよ。」

「……それは、親しくなってからだと聞きました。」

JK「…」

なんだか負けてて面白いけど。