Haengbok (ページ9)

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あれからすぐアボニムとテリオンニ、そして相手側の1人の男の人が部屋から出ていった。

目の前の3人はそれぞれで、
すごく目をきらきらさせている人、
目がキョロキョロしている人、
不思議そうにわたしを見ている人

「……わたしは、Aです」

TH「Aね！苗字は？」

「わかりません」

アボニムのことが分からない。
だからわたしは、アボニムと同じ苗字を名乗れない。

アボニムがこの人たちと住めっていうなら、そうするしかなかった
そうしなかったらきっと、すてられていた

……さすがにわかってる、ほとんどすてられたようなものだって。
でも、毎日連絡するように、って言われたし、お勉強も今まで通りアボニムの会社に行ってやるって言ってたから、まだすてられたんじゃない。
おじ様とはちがうって、アボニムが言ってたもん。

そう心の中で言い聞かせても、胸の奥のもやもやは消えなかった

TH「あっ、でもアボニムって言ってたから苗字は、」

JK「ヒョン」

TH「わっ、なに、」

JK「他人にいきなりそうやって踏み込むのは良くないです。」

TH「他人って、明日から一緒に住むんでしょ？」

JK「でも他人は他人でしょう」

SJ「コラ。2人ともやめて。Aさんに失礼でしょ。」

「わたしは、みなさんの言うことをしっかり聞きます。だから……だから、わたしをみなさんのところに住まわせてください。」

アボニムにすてられないようにするには、そうするしかないから。

JK「キミはそれでいいの？」

「はい」

JK「そう、
…………俺はチョン・ジョングク。」

「ジョングクさん、」

JK「グク、でいいよ」

「グク、さん」

JK「……うん。まあ今はそれでいい。」

もう、慣れるしかないんだ。