Haengbok (ページ8)

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しばらくの沈黙が流れるこの部屋に、ハキハキとした明るい声が響く

TH「キミ、名前は？」

ジョングクの顔を見てみろよ！お前たち、どっちがヒョンなんだよ！

なんて、僕は完全に身内しか目に入ってなかったんだ

「……んですか、」

長いこと俯いていたらしい彼女から、か細い声が聞こえたけど、皆よく聞き取れなかったのか視線が一気に彼女に向けられる

その後ろで秘書の女の人だけが少し俯いて下唇を噛んでいるのが目に入った

「アボニムも、わたしを、すてるんですか、？」

僕らなんて一切目に入っていないかのように、ただ隣の代表だけをじっと見つめる女の子

あぁ、なんだろうこの雰囲気は。

「捨てるだなんて、そんなわけが無いだろう。僕はただAが快適に暮らせる場所を探して、」

その言葉を聞いて、彼女からさっきまで纏っていた哀しみのオーラが消えた
それは何かが吹っ切れたようにも見えた

「……わたしは構いません。アボニムがそこで暮らした方がいいと言うなら、わたしはそうします。」

本当に気持ちがこもっているのかもよくわからない、そんな口ぶりの彼女に、さすがのジョングクも苛立ちが消え、目をぱちくりとさせた。

……そんな彼女の言葉を鵜呑みにしてホッとしているのはきっと、この代表だけだろうな。

「よかった、君たちもそれでいいかね？」

mg「はい！そのようにお伺いしておりましたので！」

へー。本当はマネヒョンも最初から知ってたってわけね。

そんなことをこの場で言えるはずもなく、僕らも合意という雰囲気で話は終わる

「それじゃあ、明日から君たちの宿舎に住めるように手配を進めておくよ。」

SJ「あ、明日ですか？！」

JK「他のヒョンたちは、」

「それは心配しなくていい。きっと今頃パン代表が彼らにも説明しているだろうからね。」

本当に用意周到な人だ。
さすが、大手の事務所の代表なだけある。

ただ、わからないのは彼女のことだけ

「じゃあ、Aと君たち3人で仲を深めるといい。僕達は席を外そうか？」

mg「はい、そうですね、」

「A、終わったらパクさんに連絡しなさい。迎えを行かせるから。」

tr「代表！私はここに、！」

「オンニ、わたしは大丈夫です。アボニムは忙しいから、オンニがいないと大変です。」

tr「A……、」

なんだか、厄介なことに巻き込まれた気がするな。