Haengbok (ページ36)

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Aを送り届けた後、事務所に寄って新しい振り付けの確認、その他諸々をおこなって、
って結構時間が過ぎたと思ったんだけど、Aからの連絡は特になし。

もう3時間くらい経ったけど、いつもお勉強ってどのくらいするんだろう？

A?まだお勉強してる?

とりあえず送ってみて返信を待つ。

……あ、来た。

Aはい。でも、もう帰りたいです。

……どうしたらいいんだろう。
お勉強の仕組みがよくわからないから、

帰りたい時に帰れるの?
Aはい。
じゃあ、今から迎えに行こうか?
Aオッパはもう、お仕事終わったんですか?
うん。終わったよ。
Aおつかれさまです。
Aそしたら、迎えに来てほしいです。

ん～。僕にまで気を遣えて、本当にいい子。

あ、そうだ、ご褒美の約束もしたんだった。

朝言ってたご褒美、何がいい?

数字が消えたまま、しばらく返信が来なくなって
きっとAのことだから、すごく考えてるんだろうな。

じゃあそのうちに、車を出してあっちまで行こうかな。

そう遠くない距離を走って、建物の反対側の車線で停車して電話をかけた

「…ジミニオッパ？Aです。」

PJ「ふふ、うん。Aじゃなかったら困るなぁ。」

「あ、えっと、着きましたか？」

PJ「うん。もう出てこれそう？」

「はい。今建物の前にいます」

PJ「その反対側のところに停ってる車だよ。」

「……あっ、見つけました！すぐ行きますね。」

PJ「うん、気をつけて渡るんだよ？」

ひとつに括られた髪を揺らして、こっちに向かって走ってくるAは、
……うん。何度見ても可愛い。

「お待たせしました、」

PJ「んーん。僕に気をつかって連絡できなかったんでしょ？ごめんね。」

「いえ！今日は本当に、たくさんお喋りして、気づいたらこんな時間に……」

PJ「いつもお喋りするんだ」

「はい！教科書で勉強するより、実際に使ってみる方がいいって、オンニが言ってました。」

PJ「確かにそうだね。」

今日は本当に楽しかったのか、夢中で話しかけてくれるから、僕も目を合わせたくなっちゃって、運転中、何回かヒヤヒヤしたのは、内緒で。