Haengbok (ページ13)

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Aはすごく可愛くて、本当の妹のように可愛がっている。

それに応えてくれたのか、彼女も俺だけを “오빠(オッパ)” と呼んでくれる。

どうして彼女に気を許したのかは正直自分でもよくわからない。

ただ、初めて会ったあの日、アボニム(代表)に向ける眼差しがこっちの胸が痛くなるほど必死で、綺麗に整えられた身だしなみに似合わない、なんとなく幼い彼女が見えて
そんな彼女を不覚にも守りたいと思った。

「グクオッパ。聞いてました？」

JK「んあ、ごめん。なんだっけ？」

「オッパの誕生日、どこか行こうって言ったのはオッパですよ？」

随分先の話だけど、これも俺が持ちかけた話

JK「そうだったね。で、行きたいところは見つかった？」

「いえ。……外はあんまり良くないんじゃないですか？」

JK「そう？意外とバレないもんだよ」

「でも、ゆっくりお家でお祝いするのも楽しくないですか？」

JK「えー。それじゃ普通でつまんなーい」

「つまんないって、」

“う～ん……” なんて、真剣に頭を悩ませてくれているもんだから、俺は愛おしさしかなくて苦しいよ。

たまらなくなって、彼女の体ごとぐっと自分の方に近づけて抱きしめてやると、
最初はビクッと肩を揺らしたものの、ゆっくりと俺の背中に回った腕に頬の緩みが抑えられない

JK「ほんっとうに可愛い。天使なの？」

「…」

JK「ん？」

「オッパ、いつもそう言うけど、そしたらわたしは死んでるんですか？」

JK「ヤー。もっと良いように捉えなさい！ウリA。世界で1番可愛いよ。」

「っ、ありがとう、」

恥ずかしくなったのか、腕の力が強くなって、俺の胸に顔をうずめて額をグリグリとすりつける

割れ物を扱うみたいに、艶のかかった髪の毛を梳くように撫でればそっと顔が上がって、その大きな瞳に俺を映し出す

こうされるといつも、惹きつけられるように自分の顔を寄せてしまうけど、

“彼女の嫌がることはするな”

そう代表達から釘を刺されていることを寸前で思い出して

「っくすぐったいです、」

JK「可愛い。」

何とか意識を唇から逸らして、鼻の先に小さくキスを落とすことが精一杯なんだ。