いつめん！！ (ページ4)

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なんやかんやで放課後。なにか言いたげなビーグルたちとギョンスくんを置いてそそくさと中庭の花壇へと足を走らせる。小走りで、でも着実に。たまーに後ろを振り向いてあいつらがあとをつけてないか確認しつつわたしはまだ誰もいない中庭に着いた。

手紙をくれた相手はだれなのか皆目検討もつかず。いつかの後輩ちゃんを思い出しながら自らが育てたお花を眺めていると、自分じゃない誰かの足音が聞こえてきた。

『A先輩っ』

「わっ、びっくりしたぁ…！」

『すみません！そんなつもりは…！』

振り向いた先にいたのは名前も知らない後輩。犬っぽくて可愛らしい子だ。

「今日、お手紙くれた子？」

『そうです、えっと、スニョンと申します…！あのっ初めて見かけたときから！ずっと！！』

意を決したように息を巻いて喋りだしたスニョンくん。両手の拳を握りしめて少し興奮してるように見える。
えっ、もしかして、本当に告白！？朝はみんなに調子乗ってああ言ったけど、本当に告白なの！？やっと、やっとビーグルとギョンスくんのモテモテラインに肩を並べられるの！？わたしの時代来た！？

BH「見つけたぁ！」

『へっ、……あ…ベッキョン先輩…』

来なかった。わたしの時代、来なかった。

「ねえなんなのまじで…何を見つけたの……」

CY「Aちゃんだよ〜！」

BH「スニョンくん？だっけ？ごめんなぁこいつ俺のなんだわ！すまんな！おつかれ！さっさと帰れ！」

「ねえちょっと！スニョンくんに失礼すぎない？そもそもわたしベッキョンのものでもなっ」

いつもみたくふざけてるのかと思って、後輩スニョンくんに睨みを効かせているベッキョンに掴みかかろうとすると、ベッキョンがわたしをひったくって後ろからぎゅっと抱きしめてきた。抱きしめてきた。……抱きしめて、え？

「え、ねえ……あの、ごめん離して」

BH「なんで」

「スニョンくんもいるじゃん」

BH「関係ないし」

「……スニョンくん、ごめん、こいつちょっとわがままでさ………気にしないで？」

『…ちょっと予定は変わりましたけど、とりあえず伝えておきますね。僕A先輩の事が好きです！あわよくば付き合えたらなって思ってます！』

では！そう言い残してスニョンくんは走り去って行った。その後ろ姿を見つつもわたしを後ろから抱きしめながら離さないベッキョン。ねえ本当なに、なんなの。

ちょっと、ドキドキしちゃってるわたし、なんなの