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竜「ん？どした？」
写真を各々撮ったりしてたら、Aちゃんによって掴まれた俺の服の裾。
「りゅせくん写真撮りたい」
え、かわいすぎて悶絶級なんだけど。
竜「いいよ、撮ろっか」
って何事もないかのように接してるけど俺の心臓はバックバク。
Aちゃんの背に合わせてちょっと屈んで自撮りした写真。確認してるAちゃんの顔が嬉しそうでちょっと勘違いしちゃう。
「ねぇ、りゅせくん、？」
竜「ん？」
湧「深田！A！そろそろパレード始まるから行くぞ！」
何かを言おうとしたAちゃんの言葉は聞けないまま、Aちゃんは黒ちゃんたちの元に戻ってしまう。
キラキラしたパレード、
かわいいキャラとかも好きだけど今は目の前にいて目を輝かせてるAちゃんがかわいくて仕方ない。
パレードよりAちゃんみたいな？？
そんなAちゃんを後ろからバレないように観察してたらとんとんと叩かれた俺の肩。
竜「ん？」
後ろを振り向けば湧くん。
湧「Aに告らねえの？今日いい感じだったじゃん」
唯一俺の気持ちを知ってる湧くん。
竜「いや、絶対Aちゃん俺の事好きじゃないもん」
湧「いやーそれはわかんねえじゃん？いいから俺3人連れていい感じに離れるからA連れてけよ、あとでどうなったか教えて？｣
ってその言葉通りパレードが終わった瞬間、「俺アイス食べたいから食べよ｣って3人を連れていった湧くん。
Aちゃんは俺の顔をきょとんと見つめてる。
「いかなくていーの？」
竜「いーの、ちょっとあっちいこ」
自然に握った手。拒絶されずにふわっと握り返してくれたその手に安心する。
竜「さむくない？？」
「さむくないよ」
竜「今日楽しかったね」
「うん！たのしかった！」
無邪気な笑顔。かわいい。今しかないと思った。
竜「ねぇ、Aちゃん好き」
「え、」
ちゃんと伝わるように目を合わせて言った俺の気持ち。
無言の時間。数秒だとは思うけど体感にしたら長い時間。
見つめていれば「ずるい」って反対側を向いちゃったAちゃんに焦る。
竜「ごめんやだったよねごめんね？」
「んーん、っそうじゃなくてっ」
明らかに泣いてる声に座ってたベンチから立ち上がってAちゃんの前にしゃがみこむ。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年4月5日 22時
