sweets box (ページ25)

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談笑してれば長蛇の列だったのにもう次に乗る番になっていて、先に入ってAちゃんに手を貸す。

ぴたっと近い距離に俺の心臓の音聞こえちゃわないかなってちょっと余計なこと考えて心臓の音が加速した気がした。

「いってらっしゃい！｣っていう元気なキャストさんの声に見送られて走り出したコースター。

横のAちゃんを見てみれば、ぎゅっと目を瞑って安全バーをぎゅっと握ってる。

竜「Aちゃん俺でよかったら手繋ぐ？」

差し出した手のひらに小さい手が重なってぎゅっと離さないように握りしめた。

ひな「待ってやばいくるくる！！！」

湧「まぁまぁ高いんだけど！！！！」

前から騒がしい声に横のAちゃんは今にも泣きそうな顔。

黒「まって！！！えぐー！！！」

黒ちゃんの絶叫が聞こえたかと思ったらどんどん加速して急降下するから心臓がふわふわと浮く感じ。待って俺もちょっと怖いんだけど。

ひな「めっちゃ楽しかったー！笑」

湧「いやお前の声でかすぎて俺の耳潰れるかと思ったわ」

りん「なかなか黒田もでかかったけどね笑」

黒「いやまじ叫んだわー笑」

って前の会話を聞きつつ、横を向けば完全に泣いちゃってるAちゃん。

竜「終わったから！もう大丈夫だよ！怖かったね笑」

Aちゃんと手を繋いでない逆側の手で頭を撫でれば俺の肩に顔を埋めるAちゃん。

ふらふらとよろけるAちゃんの背中を支えながら降りれば「うわ！深田A泣かせた！」なんて聞き捨てならない言葉。

竜「泣かせてないって笑」

その間も俺の手はAちゃんに握られたままだし、出口まで進んだら俺にぎゅっと抱きついてくる小さい体。

黒「Aこわかったのー？がんばったね！」

湧「よし！Aのために俺がぬいぐるみ買ってあげる！」

ひな「よかったね！湧がぬいぐるみ買ってくれるって！」

竜「よかったねー？かわいい笑」

ピンクのきつねを抱っこしたAちゃんは超可愛くて泣いてたから目がちょっと赤いのも相まってかわいさ倍増。

黒「Aもうちょっとこっちみて」

1人専属カメラマンみたいなのはいるけど笑

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