sweets box (ページ13)

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アフォガードページ13

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『今忙しいからあとにしてくんね？』

ピコンと通知音とともにきたメッセージ。

最近彼氏の湧とうまくいっていない。こんな冷たいメッセージがくることは最近では珍しくないし、なんならよくあること。

心が痛くないと言えば嘘にはなる。

ただ、湧との接し方が日に日に分からくなっているのも事実だった。愛ってなんなんだろう。

日付が変わりそうな時間。ベッドに既に入って寝落ち寸前だった時に聞こえてきた物音。

その物音を聞いたらなんだか寝れなくて壁の方を向いて、じっと時間が過ぎるのを待つ。

少し時間が経った頃、ドアが開いて湧が入ってくる足音、そしてすぐに横に湧が寝転ぶ感覚。

前までは寝たフリをしていたらすぐに気づいてくれたのに今じゃそんなこともなくなった。多分湧の眼中にもう私はいないんだから。

「え、今日おでかけ？？」

朝早くから物音がするなと思って起きてみれば、もう既に横には湧はいなくてリビングに行ってみると着替え終わって更に上着を着ている湧。

湧「別に、言う必要ある？俺縛られんの嫌いんなんだけど」

付き合った頃に湧が言ったのに。なんでもお互い話し合えるような環境にしようって。だから報連相はちゃんとしようって。

「ない、けど、」

湧「けど？？」

「なんもない、いってらっしゃい」

そういえば、私が見たことない香水をふって外へと足を踏み出した湧。あー、もうわたしこの人のこと知らないかもしれない。

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