初恋 (ページ5)

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2話ページ5

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月日が流れて夏休み。
大会に向けて練習は激しくなった。
私は車椅子を卒業し、完全に歩けるようになった。
結愛はと言うと、相変わらず選手達に可愛子ぶってる。
結愛「きやあああああ！かっこいいい！」
これしか言ってない。マネージャーを仕事もしない。でも、男子の選手達はメロメロ。コーチはそれを見て呆れてる。諦めてる。
女子達は全員私の味方をしてくれて。居やすかった。
ただ、クラスが一緒だからダルい。
しかも同じクラスの男子に、目黒蓮がいる。
まず名前からしてかっこいいし、サッカーは上手いし、何より顔面が完璧だから女子がキャーキャー言うのも当たり前。部活時間に女子が大量発生する。
それを見た結愛は、"蓮は私のもの"とでも言うかのようにべったり。目黒蓮本人も呆れてる。
あ、ちなみに、私、目黒蓮と1度も話した事ない。はなしたいのになぁ。サッカーの事とか、サッカーの事とか、サッカーの事とか！
そんなこんなで色々考えながら練習を眺めてた。
先輩からアドバイスが欲しいとの依頼を受けたため。
それを見てたら無性にサッカーしたくなるよね。
私の今までの人生全てがサッカーだったし。
結愛「きゃああああ！」
あぁあまた叫んでるよ
選手「あ、！危ない、！」
え、？何が、、え、え？！
ボールが、来る！え、死ぬ？！え、？！
とっさに頭を抱え目をつぶった。
？「ったぁ、、、、お前何ボーッとしてんだよ」
顔を上げると、目黒蓮がいた。
「あ、」
目黒「怪我は？ない？」
「あ、はい」
目黒「あっそ」
「あ、！待って！」
目黒「ん？」
「あ、その、えっと、、目黒くんは、、怪我、」
結愛「蓮！大丈夫？！怪我は？」
うわ、最悪。邪魔された。
目黒「あ、うん、」
目黒くんも困ってんじゃん。
紗理奈「大丈夫？」
「あ、はい、、大丈夫です、すみません」
愛理「もう、！気をつけなさい」
先輩たちは心配しながら土を払ってくれた。

コーチ「よし、じゃあ解散！」
部活は19:00に終了した。
薄暗くなってるけど、どうしてもしたくて、ちょっとだけしようと思い、皆が帰ったのを見計らってボールを蹴ってみた。
、、蹴れない、
蹴れるっちゃ蹴れるけど、力が出なくてゴールまでたどり着かない。
「、なんで、」
なんでこんな目に、、
涙しか出てこなかった。
分かってたことだけど、悔しくて悔しくて。
こんなつもりじゃなかったのに。
この高校に入って、目黒蓮と練習したかった。ただそれだけだったのに。
その場にしゃがみ込んだ。
？「何してんの」