初恋 (ページ18)

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『ここは、？』

蓮『A』

『蓮、』

蓮『何ボーっとしてんだよ。早くこっち来いって』

『うん。、、あれ、？蓮、？ねぇ、蓮、どこ、？どこに行ったの、？ねぇ、、待って、！行かないで、！』

「はっ、、、、！はぁ、、、はぁ、、、はぁ、、、夢、？」
目の前には白い天井が広がってて。
すぐに病院だと悟った。
蓮「A、、？わかる、？」
蓮だ。探してた、蓮。会いたかった、蓮。
蓮「良かったぁ、、先生呼んでくるわ」
「待って、」
私は咄嗟に蓮の腕を掴んだ。
離れて欲しくなかった。
蓮「A、？どうした、？」
「行か、ないで、お願い、、、そばにいて、」
涙が溢れてきた。
蓮も涙を流してた。
蓮「フッ、、それはこっちのセリフだよ、」
「、え、？」
椅子に座り、私の手を握って語りかけた。
蓮「お前、、3週間も寝てたんだぞ、」
「3週間、」
蓮「消えそうで、、離れられなかった、」
「、、、ごめん、」
蓮「何で謝んだよ。したくてこうなった訳じゃねぇだろ？」
「、、」
蓮「俺はずっとそばにいるから。絶対離れないから」
「蓮、、」
看護師「失礼します、あ、」
蓮「すみません、今呼びに行こうと思ってたんですけど、」
看護師「、すぐに先生呼んできますね」
蓮「ありがとうございます」
「ねぇ、蓮、」
蓮「ん？」
「足、、感覚ない、」
蓮は少し眉間にシワを寄せた。
あるのはある。手の感触で分かる。
ただ、足の感覚だけが、無かった。

先生が病室にやってきて、異常無しとの事。
交通事故で足を怪我した私は、車椅子を卒業しても不自由なままだった。先生からもあまり長時間使わないようにと言われていた。でも、ちょっと足を使いすぎたみたいで。足が麻痺してしまって、もう二度と立つことも歩くことも出来ないらしい。
蓮はそれを聞いて真っ先に自分のせいだと思ったらしい。
「蓮のせいじゃない」
蓮「でも、」
「分かってたから。限界がくるって。分かってたけど、楽しかったから。蓮と練習できて楽しかった」
蓮「、、それに、俺、」
「十分守ってもらったよ」
蓮「、A、」
涙を流しながら、私を抱きしめた。

その日、蓮は泊まると言ったけど帰らせた。
私が眠ってる間、ずっと寝ずについてくれてたらしいから、さすがに寝て欲しくて。

次の日もその次の日も来てくれた。というか毎日。
受験は？と聞くと、勉強だりぃって。
そして、今日も来るらしい。
だから、今日、私の思いを伝えようと思う。