初恋 (ページ12)

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5話ページ12

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夏休みが終わり、学校が始まった。
そしてもうすぐテストという時期になった。
蓮とは同じクラスだから話せるっちゃ話せるけど、人気者の目黒蓮だから周りには常に女子が囲んでて。
私は、足が悪いから体育をする範囲が限られてて、体育コースにいるのにってちょっと浮いてた。それに、いくら体育コースだからと言っても皆当たり前に頭良くて。私は中の中だからあんまり。出来ないわけじゃないけど、7割取れるか取れないかくらい。でも皆、8割以上取ってて。どんどん自信が無くなってた。
それに女子からは目を付けられてた。
何でかって言うと、そりゃ蓮と同じ部活でマネージャーで。部活時間には結構話してるから。
よく嫌がらせを受けてた。
だから蓮と距離をとるっていうためもあって、休み時間は校舎内をうろうろしてた。
そんなある日。
？「Aちゃんっ！」
「？！」
びっくりして振り返ると、康二先輩が立っていた。
「康二先輩かぁ、、ビックリした、」
康二「あはは！ごめんごめん！こんな所に1人で何してるん」
「えっと、、」
康二「あ、もしかしてめめ？」
「はい、、」
歩きながら話を聞いてもらった。歩くスピードを私に合わせてくれて。さり気ない優しさにキュンとした自分がいた。
すると、急に立ち止まって。
康二「足引きずってるけど痛いん？」
「あぁ、、はい、最近痛さが増してきたんですよね」
康二「あららそれはあかん。とりあえずそこにベンチあるし座ろっか」
「あ、すみません、」
康二「何で謝るん。手掴む？」
「あ、じゃあ、、」
康二先輩は私の手を握って、コケないように支えてくれた。
康二「よいしょ、大丈夫？」
「はい。ありがとうございます、ほんとに」
康二「ええねんええねん！もっと頼り！1人で抱えてたらしんどいやろ？」
「はい、、」
康二「もう、、ほんまに、、、めめは何してんねん」
「まぁ、あの目黒蓮ですからね、、はは」
康二「それにしてもやん！」
「あはは！康二先輩って優しいですね」
康二「べ、別に誰にでもこうするわけじゃないから」
「へ、？」
康二「あぁ～もう！」
わしゃわしゃと私の頭を両手で撫でた。
「あははは！ちょっと、！くしゃくしゃになっちゃったじゃないですか」
康二「あはは！もうそろそろ休み時間終わるし戻ろ」
「はい」
康二「立てる？」
そっと手を出してくれたのでその手を握らせてもらった。
「ありがとうございます」
康二「ええねんええねん」

また話したいな。
そう思った。