初恋 (ページ2)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:54,939 hit

1話ページ2

・

高校1年生。
都内で1番と言われている私立の名門校に通っている。
この高校は3つのコースに分かれていて、
体育コース、芸術コース、特進コース
体育コースと芸術コースは主に部活中心としているコースで、高校受験は部活動推薦で入学する人が多い。
特進コースは主に勉強を中心としているコースで、学校内トップクラスである。
ちなみに私は体育コースに入って、サッカー部のマネージャーをすることに。
え？何でわざわざ体育コースでマネージャーって？
私は小さい頃からサッカー少女で、中学でもサッカーやってて大会で優勝したこともあった。だから女子サッカーのあるこの高校から、是非来て頂きたいという推薦状が来て、入るつもりだったけど、直前に怪我しちゃって。
だから推薦状も取り消しかなって思ってたらまさかのマネージャーに推薦されて。
で、結果この高校に入ることになり、私はサッカー部のマネージャーになったと。

5月上旬。
今日からマネージャーとしてサッカー部に入部。
ちなみにまだ怪我が完治していないから車椅子。
車椅子って結構重症じゃね？
そう思った人達。
私も思ったよ。お医者さんからは完治しても前みたいにサッカーは出来ないって言われた。
だからそれを聞いた時絶望した。私にとってサッカーは全てだったから。
でも、サッカー大好きだし、大好きなサッカーをマネージャーとしてでも守りたいというか。だから決して嫌々じゃないんだ。
今日は土曜日。グラウンド集合で、自己紹介をした後、練習。
コーチ「皆んな揃ったか？よし、じゃあ新1年生起立。左から順に自己紹介していけ。まず、佐々木」
佐々木「はい！私の名前は佐々木結愛です！結愛って呼んでくれると嬉しいです！あ、1年1組です！マネージャーをすることになりました！よろしくお願いします！」
へーこの人もマネージャーなんだ。めっちゃ可愛い。あざとい系だな。男の先輩たちめっちゃ目がキラッキラだよ。女子の先輩からはあんまり良くない印象かな。
コーチ「じゃあ次、A」
「はい！えっと、」
あ、やばい、私人前に出んの苦手なんだよな、、
コーチ「A？どうした」
「あ、あはは、ちょっと緊張しちゃって、同じく1組のAAです。マネージャーをします。よろしくお願いします」
コーチ「まぁ、安心しろ。部員全員お前のこと知ってるからな。な？」
皆が一斉に頷いた。
「え、？」
コーチ「そりゃそうだろ。中学であんなに活躍してたんだから」
あぁ、確かにそうだったな