いざ、、 ページ15
部屋に入ると、そこには皆揃って正座していた。
皆静かに俺らを見ていた。俺らと言うか、、Aを。
1番最初に口を開いたのは佐久間だった。
佐「で、その人は誰?」
阿「まあまあ先座らせてやんなよ。翔太、えーと、、」
「Aです」
阿「Aさん、座って。」
と阿部が言ってくれたおかげでAも少しだけ安心したようだ。ありがとう阿部。
佐「で、誰なんだよ」
阿「おい佐久間。」
佐「何だよ阿部。さっきから俺の質問の邪魔すんな。」
阿「佐久間は怖すぎるんだよ。言い方と表情が。いつも通りでもいてやれよ。Aさんが怖がってんだろ。ごめんね 、Aさん」
「あ、あの、全然、大丈夫です。」
「阿部、ありがとう。佐久間、ちゃんと言うから。皆、突然ごめん。こいつ、俺の彼女。いや、婚約者。」
『は?』
ラ「どういう事?」
「ごめん、ラウールちょっとまって。今からちゃんと全部説明する。」
そして全部話した。52年前のこと、俺らの事を。
そしたら下を向いて涙を流してる奴、目をじっと見て聞いてくれてる奴がいた。
向「しょっぴー、そんな事あったんや。前世の記憶にしても辛かったな、しょっぴー。」
「辛かったのは俺じゃない。Aだ。俺のせいで、、」
「だから違うんだってば。翔太のせいじゃないの。全部、、いや、なんでもない」
「え、何?何か黙ってる事あんの?」
「、別に、、、」
「別にじゃねえよ、教えろよ。」
深「翔太、1回落ち着いて」
「ふっかは黙ってて!!!!A、あれはただの事故じゃ無かったのか?」
Aは肩を震わせながら下を向いていた。
意を決したのか涙で頬を濡らした顔を上げて言った。
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作者名:まや | 作成日時:2021年2月21日 9時