冷徹女vs高身長陽キャ【d!】【ci】 (ページ4)

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4話ページ4

コンコンコン、

チーノが大きな扉を叩くと中から「はーい」と聞こえる

『失礼しまーす、プリント持ってきたでー』

「おー、チーノか。入ってええで」

「お邪魔しまーす」

足音を立てて中へ入っていくチーノについて行く

「はい、ここ置いといたらええ？」

「おん」

生徒会室に入って手前にある机にドサ、とプリントを置くチーノ

「Aさんもここに置いといて」

『ああ、うん』

急に話しかけられドキッとする

「…誰？」

生徒会室にいた誰かが言う
鋭く低い声で言われたその言葉にまたAはドキッとする

「ゾムそんな怖い顔せんといてよ
Aさんはプリント運ぶん手伝ってくれただけやで」

「へー、手伝ったな…どうせまた顔目当てやろ」

そう冷たく言い放つ男の顔をチラッと見てみる

その男は緑の何かのキャラクターのパーカーを着て、とても綺麗な顔をしている
だがどこか殺気の籠った表情に、Aは後ずさりする

『じ、じゃあ私はもうする事ないし、教室に戻るわね。チーノ』

少し震えた声でそう言い放ち、タッタッと逃げるように生徒会室を出ていく

「ゾム、Aさん怖がってたやろ」

「は？知らんわ」

「俺の大事なクラスメイトやから怖がらせんといて」

「どうせまたお前の顔目当てやぞ」

「そんなことない…と思う」

「どーやろな」