冷徹女vs高身長陽キャ【d!】【ci】 (ページ3)

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3話ページ3

『ねえチーノ。ところでこれ、どこまで持っていくの？』

「あー、このプリント？生徒会室やで」

『へー、生徒会室…』

ちらっとAがプリントに目をやるとそこには
《第1学年生徒会役員決めについて》と書かれてある

我々高校の生徒会役員は2年生、3年生だけではなく1年生も生徒会に携わるのだ

『生徒会役員決め…』

Aは自分には縁のない話だな、と前を向く

「あ！今こいつそんな重要なプリント落としたんやって思ったやろ！！」

『思ってないわよ！

あんた、生徒会役員するの？』

そう聞かれたチーノは少し悩んだ素振りを見せる

「んー、一応会長に誘われてはいるんやけどな」

会長、と言うのは入学式に挨拶をしていた金髪男だろう

『あんた、会長に直々に誘われるほどすごい人なのね』

「いや、会長とは昔から遊んだりしてる知り合いなんすよ」

『だけど、友達なだけなら生徒会に誘ったりしないでしょ
チーノが信頼されてる証拠なんじゃないの？』

「そ、そうなんすかねぇ…」

はは、と笑うチーノの耳が少しだけ赤くなっていたのはここだけの話にしておこう。