冷徹女vs高身長陽キャ【d!】【ci】 (ページ2)

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2話ページ2

ぱら、

廊下を歩いていると紙の音が聞こえる

なんの音かと振り返ると、そこには大量のプリントを持ったふわふわとした水色髪に丸メガネの男と、床に落ちた紙が1枚

コツ、コツ、と足音を立てて男が通り過ぎて行く。

『あの、これ落としましたよ』

紙を拾ってその男に見せてみる

「え？あぁ、ありがとうございま………

はぇ、美人さんやな」

中腰になってまっすぐこちらを見てくるその男の口からは美人、と言う言葉が聞こえる

『はい？』

「あ、すいません！思ったことがつい口に出てもうて…！」

はっとして謝りを入れる目の前の男

「俺智伊のぼる言います！チーノ呼んでください！よろしくお願いします！」

急に次から次に喋っていくこのおしゃべり男の自己紹介が始まってしまった

「好きなことはゲーム！小さい頃はつりもしてました！LINEの友達は800人以上！昔好きだった女の子の名前はかれんちゃん！あ、あとパイパn『そこまで』」

危ないことを言おうとするチーノにストップ、と言わんばかりに手を口前におくA

『チーノね、私はA』

「Aさん！よろしくお願いします！！」

『それ、誰にパシられてんのよ。持つわよ』

「うわ、Aさんかっこいい…」

『やっぱ持たなくていいね、一人で行きなさい』

「Aさん！冗談やないですかぁ！！」