三十三 ページ33
「…鬱さん、私ショッピくんのこと好きなんでしょうか」
突然の告白にブフォっと飲んでいたコーヒーを吹く鬱
「Aちゃん!?急にどしたん!?!?」
いや、実は…と昨日あったことを話すA
「そうか…ショッピくんが……
Aちゃんはショッピのことどんな風に思ってるん?」
鬱からの質問になんて返そうとうーんと唸っていると、じゃあ質問変えよかと声が聞こえる
「ショッピくんと、もしそういう関係になった時、Aちゃんは嫌な思いせえへん?」
「それは、しない…と思います」
「そっか。ショッピくんも別にすぐに返事せんでいいって言うとるんやしゆっくりじっくり、Aちゃんのペースで考えればええよ」
優しく微笑まれる
「そうですね。鬱さん」
「ん?」
「ありがとうございます」
「全然ええよ。…
なあAちゃん」
「なんでしょう」
「今夜は月が綺麗やね」
その言葉にドキッとし、外を見る
今日の夜空に月は出ていない
「…そうですね、ですが鬱さん。月は遠くにあるから綺麗なんですよ」
Aの返しに鬱は一瞬顔を歪め、またニコニコと笑う
「せやね」
一言いい、鬱は医務室を出た
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ヒメリ - めちゃくちゃ泣きました、ゔぅぅぅ声を荒げて泣きたいぃぃ (11月10日 0時) (レス) @page50 id: 15632a9ca1 (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - ぁぁ…こんな神作品こりゃ泣くわ……グズッ泣く時声出さへんけど声出ちまった………ゔわぁぁぁぁぁん… (2023年5月7日 20時) (レス) @page50 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りと - ああもう、泣かせますねぇ…。苦しいけど、前を向いて生きていく姿に更に泣かされました。気の利いた言い回しは出来ませんが、本当に素晴らしい作品だということだけ、伝えさせていただきます。お疲れ様でした。 (2023年5月5日 19時) (レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
うぬっぴ - 泣きました。泣いてる時に、テレビからちょうどよく、悲しい感じの歌が流れてきて…。壁に頭を打ち付けながら、『泣けるハッピーエンド』と言いながら泣いてました。最高の作品です!読んでて楽しかったです! (2023年1月2日 20時) (レス) @page50 id: 07186dcafa (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - めちゃくちゃ泣きました。本当に素晴らしい作品をありがとうございます。ちょっと布団取ってきますね。バスタオルだと足りなくて・・・() (2022年9月20日 21時) (レス) @page50 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮 | 作成日時:2022年8月5日 18時