十七 ページ17
朝、目を覚ましたAは周りを見て驚く
Aは手足を拘束されている。
Aはその場所に見覚えがあった
初日、トントンが案内をしてくれた場所だった
「…拷問室？」
「正解だ」
独り言に返答がきて驚くA
「…総統閣下、これはなんですか？」
Aの言葉にゾムが返す
「心当たりがあるやろ！」
ゾムの言葉にAは何を言っているんだという表情になる
「嘘を言ってもいいことは無いからな。
…お前、H国に情報を流しているか？」
此奴は何を言っているんだろうと言葉を返す
「…はい？」
「聞こえなかったか？お前はスパイなのかと聞いている」
「総統閣下がなにを言っているのか分かりません。私はスパイではないですが」
「嘘言っても無駄や！お前の部下から告発があったんやぞ！」
幹部がAを睨む
此奴らは本当になんなんだとAも幹部達を睨み返す
「そう睨むな。…まあいい、時間はたっぷりあるのでな」
グルッぺンはそう笑うと拷問室を出ていった
「いい加減吐けや。お前がスパイなんやろ？」
拷問室に残ったのはコネシマ、ショッピだ
何時間経っても否定をするAにコネシマは苛立ちを隠せていない
「早く言えや！お前がスパイっちゅう事はもう分かってるんやぞ！」
バンっとコネシマはAの顔を殴る
容赦なく顔に手を出すコネシマにショッピは
「コネシマさん…、いくら何でも顔は…」というが
コネシマには聞こえていない
「ええか。お前が早く吐き出さん限りこの地獄が続くんやで」
いくら顔がいいとはいえ、ドスの効いた声でこんなことを言われるとかっこいいという感情は出ないだろう。
「…はぁ、だから何を言っているんですか。私はスパイではありません」
チッと舌打ちが聞こえる
「まあええわ。早く言った方が身のためやで」
そう言うとコネシマ達は部屋を出ていった
コネシマ達が出ていくと入れ替わりで鬱が入ってくる
「Aちゃん、ご飯持ってきたで。」
コト、と目の前にご飯を置かれるが手を拘束されていて食べることは出来ない
Aの顔にできた痣を見て鬱は言う
「…スパイ疑惑とはいえ、シッマも手加減を知らんもんやな。痛かったやろ、Aちゃん」
「…いえ、何を言っても私の言葉は耳に入らないそうなので大人しく殴られることにしました」
Aのその言葉に鬱は表情を暗くし、部屋を出ていった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 764人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒメリ - めちゃくちゃ泣きました、ゔぅぅぅ声を荒げて泣きたいぃぃ (11月10日 0時) (
レス) @page50 id: 15632a9ca1 (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - ぁぁ…こんな神作品こりゃ泣くわ……グズｯ泣く時声出さへんけど声出ちまった………ゔわぁぁぁぁぁん… (2023年5月7日 20時) (レス) @page50 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りと - ああもう、泣かせますねぇ…。苦しいけど、前を向いて生きていく姿に更に泣かされました。気の利いた言い回しは出来ませんが、本当に素晴らしい作品だということだけ、伝えさせていただきます。お疲れ様でした。 (2023年5月5日 19時) (レス) @page50 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
うぬっぴ - 泣きました。泣いてる時に、テレビからちょうどよく、悲しい感じの歌が流れてきて…。壁に頭を打ち付けながら、『泣けるハッピーエンド』と言いながら泣いてました。最高の作品です！読んでて楽しかったです！ (2023年1月2日 20時) (レス) @page50 id: 07186dcafa (このIDを非表示/違反報告)
サラミ - めちゃくちゃ泣きました。本当に素晴らしい作品をありがとうございます。ちょっと布団取ってきますね。バスタオルだと足りなくて･･･() (2022年9月20日 21時) (レス) @page50 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨宮 | 作成日時：2022年8月5日 18時
