2話 ページ2
目が覚める。外を見ると太陽が上り始めている
「はぁ、やっちゃった…」
折角の久々の家での時間を寝て過ごしてしまったAは目を擦りながら無理矢理体を起こす
顔を洗い、ご飯を食べていると時間は6時半
「…遅刻する！」
Aの勤めるブラック会社は午前7時半出勤で定時まで働き残業8時間程度
一日の労働時間は休憩も含めて16時間程だろう
それに加えて上司からのセクハラ、パワハラ、当然のような休日出勤。そのため１ヶ月に取れる休みは1度か2度
労働基準法ぶっ壊れ会社だ
憂鬱な気分で家を出る
「今日も残酷な1日が始まってしまった…」
電車に揺られながらそう呟く
会社の最寄り駅につくと会社は都心部にあるのでぞろぞろと満員電車から人が降りて行く
駅から15分歩くと会社が見える
入る前にスーツを整え会社に入っていく
自分の机に座ると早速クソ上司から話しかけられる
「餅原くん、昨日は随分と早く帰ったみたいだね」
「ああ、はい。書類が早く片付いたので」
「困るよ餅原くん。俺の書類が終わってるの確認したの？」
こいつは本当に何を言ってるんだ。バカなのか
「してませんけど…」
「上司が頑張って仕事してるのに無視して帰ったんだね？だから最近の子はさあ…」
また始まった。朝のうだうだタイムだ
申し訳ないです、と一言いいそのあとの上司の言葉は全て無視して今日も仕事に取り掛かる
書類が全て終わったのは23時。社内にはまだポツポツと人が残っており死んだ目をしている
「お先失礼します」
小さな声で言い、会社を出る
「今日も地獄から開放されたぞ…！」
会社が終わった喜びを噛み締め電車に乗る
家に着いたのは12時。いつも通りだ
ガチャガチャと鍵を回していると隣の扉が開く
「あれ、餅原さん今帰りですか？」
「あ、卯月さん。今帰ったところです」
「遅いですね。お疲れ様です」
「ありがとうございます。卯月さんはどうされたんですか？」
そう聞くと喉乾いたからコンビニ行こうと思って、と返される
「コンビニ一緒行きません？疲れてるでしょ、なんか奢ります」
突然のお誘いに少し驚く
だが、明日が久々の休日なことに気が付き今日は飲もう、と紗緒に着いていく
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外套 - めっっちゃ好きです！主人公ちゃんの会社がホワイトになって良かった…と安心しながら読んでいました！新作も楽しみです！ (12月7日 15時) (
レス) @page26 id: ca88419c94 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 更新あざます！生存確認できて良かったです(笑)更新停止の件了解です。新作楽しみに待ってます！ (2022年10月9日 22時) (レス) @page26 id: 691310b83c (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - 雨宮さん» 快く承諾していただき感謝します！ありがとうございます！ (2022年8月30日 3時) (レス) id: 2e8045659d (このIDを非表示/違反報告)
雨宮(プロフ) - 無名さんさん» いつも読んで頂いてありがとうございます。本当ですか！？とても嬉しいです、紹介して頂けるなら是非お願いします〜！🙇♀️ (2022年8月28日 13時) (レス) id: cd36dc213c (このIDを非表示/違反報告)
無名さん - こちらの作品大好きなので僕が好きな作品を紹介しているところに紹介してもよろしいでしょうか？（紹介するときは作者様のお名前と作品名を載せさせていただきます） (2022年8月28日 6時) (レス) @page25 id: 2e8045659d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨宮 | 作成日時：2022年8月11日 9時
