ギャァァ！モウ一匹ノ鬼連レ！鬼連レェ！！

4.変化 ページ4

＿Aside


善逸君は震え、男は満足そうに笑った

降り注いだ血は抉れたお腹にもかかり

そして、

『うっ』

全身に駆け巡った

『あ''ぁ''あ''ぁ''ぁ''ぁ''ぁ''ぁ''』

痛みがさっきと比べ物にならない

熱さしか感じられない

あまりの痛みに顔を掻きむしった

そして、意識は途切れた





＿我妻side


間に合わなかった

俺と鬼舞辻の闘いに巻き込んでしまった

重傷のお腹に鬼舞辻の血が入っていく所を見届けてしまった

守れなかった！！

善逸「鬼舞辻…！！！」

睨み付けるもつまらなさそうにこちらを見るだけで動こうともしない

口も開かない

そして、時間と共に陽は昇る

鬼舞辻は一瞬で消えた



急いでAちゃんに駆け寄る

善逸「Aちゃん！！！Aちゃん！！！」

意識を失ってる…

隣にいた女の子の目を閉じさせて鬼殺隊に連絡した





＿Aside



身体が熱すぎて目が覚めた

40度はある気がする

頭痛で立てない

頭に手を当てる途中で気がついた

『何…？この爪……』

私の爪は鋭く尖って、凶器のようだった

床に散っていたガラス片を覗くと

鋭利な牙を口の両端に光らせる私がいた

『何これ何これ何これ』

酸素が頭に回らない

痛かったはずのお腹がもう痛くない

意味が、分からない

ﾄﾝｯｯｯ

首の衝撃で真っ白になった

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