ギャァァ！モウ一匹ノ鬼連レ！鬼連レェ！！

15.共鳴 ページ15

＿我妻side


未だにAちゃんの指の感触が頭から抜けない

自分でもかなり気持ちが悪いと思う

三日前に触った女の子の指の感触を思い出してはニヤニヤしてるなんて

うん、だいぶ頭が可笑しい人に成っている

白くて細くて柔らかかった

あの後あの柔らかさを再現できるものは無いかと模索して回ったけど駄目だった

これも頭可笑しいな



今度は手を握ってみたいと祈っていたんだけど…

まさかほんとに握れるなんてね！！！？？！


遡ること3時間前

『ねぇ善逸君善逸君、今日お休みだよね』

善逸「えっ！あ、うん！休みだよ」

それがどうしたの？と聞く前に

『お願いがあってね、アオイに贈り物をしたいから街に行くのに付き合って欲しくて…』

善逸「へっ！？うん！！もちろん行こう！！」

Aちゃんは気づいてないみたいだけどこれって、デートのお誘いだよね…


そういうことで、今に至る

『善逸君？』

善逸「うぇっへっ！？な、なななんでもない！」

いつもとは違う服装のAちゃんが可愛すぎて直視できない…

いや本当に可愛すぎるんだけど？？！！？

上目遣いで見るのやめてっ！！！

ちょっと格好つけた前髪を弄る

変じゃないかな、

『善逸君善逸君』

善逸「はいはいなんですか」

いつもよりテンションが高いのか、今日はやたら呼ばれる

『あれ！！』

ぱあぁぁっと目を輝かせ甘味処を見つめている

善逸「アオイちゃんの贈り物は？」

『…少し寄り道するだけだし』

俺の袖をグイグイ引っ張り甘味処へ引きずり込むAちゃん

可愛すぎ、無理、結婚…

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