【鬼滅の刃】憩の呼吸とか以前に私ここの世界線の人間じゃないので！

階級:癸 ページ31

とは言っても私の階級は癸

柱の2人が駆り出されるのだから自然と出来ることは限られてくる

『はい、ここから入ると森の中央に出られます。中央部分は私とボス…旦那様が暮らしていた所です。小さいですが、一戸建ての家があります。裏手から入り西側の窓の横のフレームを外すと隠し部屋が出てきます。そこに鬼殺に役立つ道具が入っているので好きに使ってください』

胡蝶「何から何までありがとうございます」

富岡「感謝する」

『いえ、お役に立てて光栄……』

光栄です、と続けようとしたところで気味の悪い音が聞こえてきた

キリキリキリキリキリキリ

まずい！この音は！！

気づいた時には私は宙に浮いていた

後方で累のお母さんがにたりとほそく笑んだ音が聞こえる

やられた

重力に従い大人しく下に落ちる

着地する時にしっかり受身を取ればいい話だ

グイーンとアームのように隊服の襟を掴んでいた糸が突如切れた

『うおっ』

当然支えがなくなった私の体は急激に落下していく

勢いが殺しきれていない

このままじゃ体を打ち付けてしまう

迷ったが体をできるだけ広げ大きな袖を活かし空気の抵抗を大きくした

頬の肉が浮くくらい圧がすごい

袖をギリギリと握りしめたせいで爪や手から血が滴るのを感じた

そのまま森に身体ごと突っ込む

運が良かったのか葉が生い茂った立派な木に落下した

それでも強い衝撃は抑えられず意識は遠のいた

裏切り者→←産屋敷さん

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